しー・つー
417 名前:愛のVIP戦士[sage] 投稿日:2007/01/30(火) 23:43:04.33 ID:bTCqVmU5O
ぬんわり投下。
【しー・つー】
この頃、とっても寒くなった。
明るくなると地面が白くなってるんだ。そっと手のひらでさわるとすごく冷たい。
水をのむとあんまり冷やっこくて頭のてっぺんがキンキンした。
(*゚ー゚)「うー、つめたー」
ちょびっとだけ飲んで、お姉ちゃんのトコまで走って帰る事にした。
お姉ちゃんが待ってる、私たちだけの最高のぽかぽかポイント。
でも、その場所は今日全然ぽかぽかしないや。
(*゚ー゚)「さむいね」
(*゚∀゚)「ほんとぅ、さむいねぇ」
古ぼけた緑色のベンチの上。
私の長いしっぽゆらり。
おねえちゃんの短いかぎしっぽ、ふるふる。
(*゚ー゚)「ねーおねえちゃん」
(*ー∀ー)「ん、なーにぃ?しぃ」
目をつむったまま、少し眠そうな声。
(*゚ー゚)「んふふー」
(*ー∀・)「あー、しぃのその笑い方。なんかたくらんでるでしょー」
421 名前:愛のVIP戦士[sage] 投稿日:2007/01/30(火) 23:47:15.35 ID:bTCqVmU5O
ふいと頭をあげるおねえちゃん。
(*゚ー゚)「すきありっ!」
(*゚∀゚)「うひゃぁあ!?」
私は無防備になったおなかに顔を勢い良くつっこんでみた。
うん。ふかふか、いいにおい。
(*゚∀゚)「こら、いきなりなにするのさ」
(*゚ー゚)「へへへ、ぽかぽかどろぼうなのだ」
頭をうずめたまんま、おなかに話した。おねえちゃんは "もぅ" って言いながらちょっと笑ったみたい。
そのまま、私の頭をやさしくやさしく舐めてくれた。
へへ、きもちいいな。
よし決めた。寝よう。この幸せを枕にしたくなった。
(*゚ー゚)「おやすみぃ」
了
←戻る ↑home