( ^ω^)のセンター試験


121 名前:( ^ω^)のセンター試験[] 投稿日:2007/01/21(日) 17:25:29.73 ID:UCSsduIK0
( ^ω^)「よし、ボウケン・カブト・プリキュア・デジモン・ワンピース
       も見終えたお……」

そう言うと、イスから立ちあがり体の骨をポキポキと鳴らす。

彼の名はブーン。

( ^ω^)「いよいよセンター試験かお……」

センター試験……それは己が力量を試す試験。

強敵(とも)との幾多の試練を越え、試験管に認められた時に初めて合格できるのだ。

思えば、ブーンがセンター試験に挑むまでにはたくさんの試練が待っていた。

( ^ω^)「ショボ……」

―――――

122 名前:( ^ω^)のセンター試験[] 投稿日:2007/01/21(日) 17:26:19.72 ID:UCSsduIK0
荒れる川。降り注ぐ雨。
浅川の上で二人は睨みあっている。

(´・ω・`)『行くぞ!』

( ^ω^)『来い!だお!』

妙にしょぼくれている男が持つ、鎖鎌。

(´・ω・`)『ハアアアアアアア!!』

気合の咆哮。と、同時に鎖鎌が勢い良く空中に円を描く。

(´・ω・`)『ぬううううううううん!!』

鎌は空気を鋭く切り裂く。『死』を運ぶかのように。

いや、『かのように』ではない。確実な死を届けるために、だ。

( ^ω^)『シャアアアアアア!!』

ブーンの懐から取り出したのは二本のクナイ。
体を捻り、その溜めを利用し、鎌を弾く。

(´・ω・`)『チッ!』

( ^ω^)『うおおおおおおああああ!!』

―――――

123 名前:( ^ω^)のセンター試験[] 投稿日:2007/01/21(日) 17:27:20.52 ID:UCSsduIK0
( ^ω^)「ドクオ……」

―――――

('A`)『ハアッ!』

(;^ω^)『グッ!』

ドクオの手刀がブーンの鎖骨付近にめり込む。

(;^ω^)『ウウ……』

('A`)『……追撃行くぞ!』

力無くよろめくブーンに、押し寄せる連撃。
まずは両腕を鞭のように撓らせた打撃でガードを解かせる。

(;^ω^)『グウッ!』

僅かに解かされたガードの隙間を縫うように、

('A`)『オラアッ!』

一閃。渾身の右ストレートがブーンの顔面に直撃した。

(;^ω^)『ハア゙ッオ゙』

意識が飛びそうになる。それほどまでにドクオは強い。

('A`)『どうした?お前の力はそんなもんか?』

124 名前:閉鎖まであと 2日と 3時間[] 投稿日:2007/01/21(日) 17:27:45.80 ID:mr5LvlAQO
うんこー

125 名前:( ^ω^)のセンター試験[] 投稿日:2007/01/21(日) 17:28:09.66 ID:UCSsduIK0
(; ω )『ウ……ォォォォ……!』

(;^ω^)『ウオォォオオアアア!!』

('∀`)『フッ……それでこそお前だ!』

(;^ω^)『いくぞおおお!!』

―――――

思い出すのは、強敵(とも)達との記憶。
それら全てが今の自身の糧となり、力を作り出す。

( ^ω^)「さっ、もう行くかお」

そして旅立ちの日は来る。

更なる強敵が待つセンター試験へと。
もう街の港には、試験会場への船が泊まっていた。

( ^ω^)「よし」

荷物をリュックに詰め終え、我が家とのしばしの別れ。
港の前には友人達が待っていた。

126 名前:( ^ω^)のセンター試験[] 投稿日:2007/01/21(日) 17:29:16.56 ID:UCSsduIK0
( ´_ゝ`)「よう、ブーン」

(´<_` )「もう時間が無いぞ。急げ」

( ^ω^)「ああ、行ってくるお」

( ´_ゝ`)「……流石だな。センター試験本会場を目指すなんて」

船へと上がっていくブーンの背中を見つめ、兄者はポツリと呟く。

(´<_` )「……結局ドクオやショボンは来なかったな」

( ´_ゝ`)「なーに、あいつらは別ルートで試験会場を目指すんだとさ」

(´<_` )「何?」

( ´_ゝ`)「ブーンとは違う路で行きたいんだと。
       素直じゃないよな」

(´<_,` )「フフフ……あいつららしいな」

この先、ブーンには苦難がたくさん襲ってくるだろう。

だが、ブーンは負けない。

強敵の記憶が傍にある限り。

                                     おわり





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