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第七話


2 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/19(月) 23:38:16.54 ID:WjUgwtEN0
(´<_` )「そんなわけで父親になりました」

('、`*川「私は母親です」

川д川「え、え?」

(´<_` )「この場合家族関係が非常に濃密なものになります」

('、`*川「お兄さんは弟と私の子供になるわけですね」

川д川「あ、あの……意味が……」

(´<_` )「つまり異母兄弟か?」

('、`*川「子供の頃、私は異母兄弟をイボの兄弟だと思っていました」

川д川「あ、そ、そうですか。私は蚊帳の外ですか……」

('、`*川「でも、この場合ロッキーはどうなるんだろう」

川д川「え、あ、関係してる……?」

(´<_` )「……曾祖父」

川д川「ふ!?」

第七話 はじまり

3 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/19(月) 23:38:37.40 ID:WjUgwtEN0
( ´_ゝ`)「たった、たった!」

('、`*川「ほっらー、私の実験は見事成功したわけですね」

(´<_` )「調子に乗るな」

川д川「あ、あの。ど、どうなってるんですか?」

('、`*川「かくじか」

川д川「な、なるほど……あ、ある意味私と似たような」

(´<_` )「……兄者は五人のうちに入っているのかな」

('、`*川「ロッキーが言ってたやつ?」

(´<_` )「しかし顔もわからないとなると捜しようがないな」

川д川「語尾になぜか「お」がついてたから遭遇したらすぐにわかると思いますが」

(´<_` )「まーめんどくせーな」

川д川「え……え、ええ? いいんですか、そ、そんな対応で」

4 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/19(月) 23:38:55.95 ID:WjUgwtEN0
(´<_` )「しかし困ったな。服のサイズが合わない」

('、`*川「うーん、この年頃の子が着るようなのは持ってないなあ。
     ……そうだ!」

(´<_` )「期待、しない」

('、`*川「失礼ナリ。私のいとこにね、小学生の子供を持ってる人がいるんだよね。
     その人に頼んでみよう」

(´<_` )「……すぐにそうやって嘘をつく」

('、`*川「なんで信じないかな……よし、今夜つれてきてやるよ!」

アホサス、胸を張る。

('、`*川「それじゃあ……帰るよ、ロッキー」

川д川「は、はい……あの」

('、`*川「なに?」

川д川「ロッキーについて、私はあきらめなければならないですか?」

('、`*川「何言ってるの?」

川д川「いいえぇ……なんでも……ないです……」

5 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/19(月) 23:39:31.57 ID:WjUgwtEN0
扉の向こうに消える二人。
見送った弟者は、とりあえずベビールーム(仮)へ。

(´<_` )「もう、ベビールームじゃないよな」

( ´_ゝ`)「ぱぱ、ぱぱ♪」

(´<_` )「この調子で成長すると、今月終わる頃にはもう死ぬんじゃないか?」

( ´_ゝ`)「んーん?」

(´<_` )「ま、それもアリかな」

あくびを一つ。
さて、今日はこれからどうするか。

そんなことを考えつつ、とりあえず中の人にエサをやりに行くことにした。
そんな感じで兄者の私室へ。

(´<_` )「おい、ぽ」

/ ・ω・ヽ「ビッグニュースだぽ!
      ……って、中の人が言ってるぽ」

(´<_` )「なんだよ」

6 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/19(月) 23:40:14.27 ID:WjUgwtEN0
(Д゚)「ショクジアリガトセイヤー」

(´<_` )「で、ビッグニュースって」

(Д゚)「……キオクチョットモドッタセイヤー」

/ ・ω・ヽ「な、なんだっぽー!」

(´<_` )「誰かに、その姿にされたって記憶か」

(Д゚)「シッテタセイヤー!?」

その後、しばしの情報交換。
中の人が口にしたのは、ほとんどロッキーが言ってたことと同じである。

つまり、突然現れた語尾に「お」がつく人間に、こんな姿にされてしまった、と。

(´<_` )「……その姿になる前は、普通の人間だったと」

(Д゚)「デモヨクオモイダセナイセイヤー……」

/ ・ω・ヽ「じゃあぽも元々はにんげ(´<_` )「それはない」
  _, ._
/#・ω・ヽ「ぽ……」

7 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/19(月) 23:40:47.29 ID:WjUgwtEN0
(´<_` )「兄者にロッキー、そしてぽと中の人……か。
       これで四人だな」

あと一人。

/ ・ω・ヽ「なんのことだぽ?」

(´<_` )「……話すべきかな。ぽ、耳をふさげ」

/ ・ω・ヽ「ムチャ言っちゃいけないぽ」

(´<_` )「……かくかくしかじか」

/ ・ω・ヽ「それはそれは……ううん、事情はよくわかったぽ」

(Д゚)「ガクブルセイヤー……」

(´<_` )「ロッキーが言ってたことが本当なら、後一人同じ状況に陥っている人がいるはず」

/ ・ω・ヽ「捜すのかぽ?」

(´<_` )「だりい」

/ ・ω・ヽ「おお、現代の若者的なノリだぽ」

(´<_` )「それに、ムリに捜す必要も無いだろう。
       こうして四人が同じ場所にいる。もう一人もそのうち、集まってくるだろ。
       万有引力の法則だ」

/ ・ω・ヽ「なるほぽ……」

8 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/19(月) 23:41:16.15 ID:WjUgwtEN0
しきりに礼を言う中の人とぽを放置し、弟者はリビングへとって返す。

(´<_` )「しかし……兄者がいるとなると無闇に外もいけないな」

( ´_ゝ`)「?」

無垢な目で見つめ返してくる。
このまま家でくすぶらせるのは正解か。
そんな疑問がよぎる。

(´<_` )「……兄者」

( ´_ゝ`)「?」

(´<_` )「外、行こうか」

アホサスが持ってきた服の中からできるだけ大きなものを選び出し、着せる。
それでも少しキツキツだが、この際我慢してもらおう。

(´<_` )「よい……うお、重たいな兄者。
       さて、どこに行くか」

( ´_ゝ`)「ほにゃ」

(´<_` )「おう? なんだ、本屋か?」

( ´_ゝ`)「うん」

(´<_` )「よし、任せろ」

9 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/19(月) 23:42:02.02 ID:WjUgwtEN0
午前の都会。
混雑は相変わらず、といったところか。
抱えている兄者を落とさないように、人の間をぬっていく。

( ´_ゝ`)「……」

興味深げに、あちこちを眺めている兄者。

(´<_` )「もうすぐだぞー」

そんなとき。
聞こえてきた女性の声。

「おいおい、ここは私のシマだぞ?
 勝手なまねをしてくれるな」

見ると、一人の、どこかの消費者金融のロゴが描かれた服を着た女が、ライバル社の男に詰め寄っていた。

しばらくその光景を眺める。
眺める。
すると、男のほうが観念したのか、すごすごと去っていった。

10 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/19(月) 23:42:25.48 ID:WjUgwtEN0
(´<_` )「何、権力争い?」

興味を伴って接近。
女はこちらに向かって作り笑いを浮かべた。
何かを差し出しながら。

川 ゚ -゚)「よろしくおねがいしまあす」

(´<_` )「え……ティッシュ配り?」

バイトじゃん。
バイトでしょ?
派遣なの?
どっちでもいいけど。
なんでそんなに必死なの?
バカなの?
バカだな。

川 ゚ -゚)「……私の顔に、何かついてるか?」

(´<_` )「ああ、いや」

川 ゚ -゚)「む。それは息子さんか。
     あれか? リアル十四歳の母か?」

(´<_` )「違います。リアル十五歳の父です」

11 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/19(月) 23:42:50.61 ID:WjUgwtEN0
川 ゚ -゚)「ああ、もしかしてさっきの騒動について、か?」

(´<_` )「まぁ、それなりに」

川 ゚ -゚)「気にするな。日常茶飯事だ」

(´<_` )「日常茶飯事でこんなことやってるんですか」

川 ゚ -゚)「まあな。私にも品格というものがある」

(´<_` )(ああ、やっぱり。ドラマに毒されたバカだ)

川 ゚ -゚)「……若いのに大変だな」

(´<_` )「あなたこそ、いろいろ大変ですね」

川 ゚ -゚)「はっはっは、そうかな?」

(´<_` )(ああもう、皮肉も通じないし
       まだ若いだろうに、モッタイナイ)

早々に立ち去ることにした。
ついでに、もうこの道は使わないでおこう、と心に決める。

本屋で絵本を数冊、そして自らの昼食をコンビニで仕入れて、弟者は帰宅する。

12 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/19(月) 23:43:20.50 ID:WjUgwtEN0
(´<_` )「はんとしご、そこにはげんきになったすてぃーぶんのすがたがありました」

( ´_ゝ`)「おーおー」

(´<_` )「すてぃーぶんはいいました。もうにどと、あんなことはごめんだよ」

( ;_ゝ;)「おおおお……」

(´<_` )「おいおい、泣いてどうする」

( ´_ゝ`)「スティイイイイイヴウウウウウウウン!!」

(´<_` )「ああ、なんかミリタリー映画で聞きそうなセリフだ」

( ´_ゝ`)「ぱぱぁ、おなかすいた!」

(´<_` )「はいはい。今からミルクを……って、もうそんな年でもないか」

( ´_ゝ`)「?」

(´<_` )「うーん、サンドイッチなら、食えるか」

自分用に買ったサンドイッチの袋をやぶる。
そして食べさせる。
幸い、笑顔を浮かべてくれた。

13 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/19(月) 23:43:36.08 ID:WjUgwtEN0
(´<_` )(いかん、これではまるでまだ見ぬ母親のようだ)

( ´_ゝ`)「ねむい……こもりうた、うたって!」

(´<_` )「食べてすぐ寝ると牛になるんだぞー」

( ´_ゝ`)「そんなごたくはどうでもいいから」

(´<_` )「……よし、後で首を絞めてやろう」

蝋人形の館と地獄の皇太子を歌ってやる。
すると、兄者はすぐに眠ってしまった。

(´<_` )「子供はいいなあ、自由で」

すでに何かを悟った弟者。

そんなとき。
電子音を響かせる携帯電話。

(´<_` )「はい、もしもし」

(*゚∀゚)「もしもし!? 昔のあだ名はハンプティーダンプティーだったよ! つーだ」

ピッ

つー
つー

14 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/19(月) 23:43:58.22 ID:WjUgwtEN0
再び、電子音が響く。

(´<_` )「はい」

(*゚∀゚)「切るなアホ!」

(´<_` )「なんで知ってるんです? 俺の携帯の番号」

(*゚∀゚)「昨日、そっちに行ったときに登録した。
     だって、キミのものと思わしき旅行カバンの中に落ちてたよ!
     ちゃんと管理しないキミが悪いね!」

(´<_` )「……コロス」

(*゚∀゚)「なんか言った?」

(´<_` )「いいえ、何も」

(*゚∀゚)「……そうだ! 用事があるんだよ!」

(´<_` )「なんです?」

(*゚∀゚)「実はね……赤紙!」

(´<_` )「赤紙?」

15 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/19(月) 23:44:31.57 ID:WjUgwtEN0
(*゚∀゚)「そう……弟者は戦争に行かないといけないんだよ?」

(´<_` )「ああ、それは大変ですねー」

(*゚∀゚)「うん……行き先は衛星エウロパ! 攻め込んでくるM78の奴らを倒せ!」

(´<_` )「バナナはおやつに入りますか?」

(*゚∀゚)「そんな使い古されたネタは必要ない。
     持っていってもいいのは愛と勇気だけ! 水も、1リットルまでなら許そう」

(´<_` )「国歌、斉唱」

(*゚∀゚)「きーみーがーあぁーよーおぉーはー
     ……ここまでしか覚えてない」

ピッ

つー
つー

(´<_` )「20点」

(´<_` )(しかし……なんのことだ、赤紙って)

その答えを、弟者はやがて知ることになる。

16 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/19(月) 23:44:48.62 ID:WjUgwtEN0
テレビを見ながら勉強していると、いつの間にか夕方に。

(´<_` )「……よし、課題は終わらせたぞ。
       そろそろ食料調達に」

ガチャリ

( ,,゚Д゚)「イかせないわよぅ」

(´<_` )「ああ、ギコさん」

( ,,゚Д゚)「さ、今から作戦会議よ。
      つーとしぃも来るからね。
      おーよしよし、ってアニージャがでっかくなってる!?」

(´<_` )「とりあえず落ち着け。
       で、作戦会議ってなんですか?」

( ,,゚Д゚)「あれ、つーから聞いてないの?」

(´<_` )「ええ、電話もかかってきませんでした」

( ,,゚Д゚)「あの子ったら……。
      いいわ。あとで説明してアゲル」

(´<_` )「赤紙と関係ありますか?」

( ,,゚Д゚)「は?」

17 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/19(月) 23:45:08.05 ID:WjUgwtEN0
昨日に引き続いて、ということになる。
ギコに、兄者について説明しているうちに現れた二人。
つーは両手に何やら荷物を抱えている。
しぃは満身創痍といった表情だ。
二日酔いともいう。

(*゚∀゚)「電話切るなよー!」

(´<_` )「はいはい、黙りましょうね」

( ,,゚Д゚)「さてさて、集まったわね」

時刻は午後六時半。
今回、司会者はギコのようだ。

( ,,゚Д゚)「今回の作戦は世間に蔓延る右翼団体を壊滅させるためのものである。
      しかしながら市民団体による賄賂の贈与は目に余るものがあり、
      それによって生じる天下りを我々国民が許すわけもなく、
      したがって」

(*゚ー゚)「言ってることが無茶苦茶だよ」

( ,,゚Д゚)「作戦名「自堕落なニート野郎をたたき直す」」

(´<_` )「作戦名っていうか、概要?」

18 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/19(月) 23:45:41.88 ID:WjUgwtEN0

(´<_` )「ドクオさんのことですか」

( ,,゚Д゚)「そうよぅ。あれから数時間考えたけどあれじゃダメ。
      私たちが正義の鉄槌を下すの」

(*゚∀゚)「オカマのくせに」

(*゚ー゚)「そういうあなたは……いかがわしい店の主人でしょ」

(´<_` )「そんなあなたは蝋燭大好き」

( ,,゚Д゚)「……まぁそんな感じ」

(´<_` )「初っぱなからグダグダですけど」

( ,,゚Д゚)「とにかく、アイツを懲らしめる方法をみんなで考えて」

(*゚ー゚)「ねえ、つー。その荷物はなんなの?」

(*゚∀゚)「あ、これ?」

つーが持ってきた袋の中身をぶちまける。

20 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/19(月) 23:46:04.98 ID:WjUgwtEN0
縄、蝋燭、手錠、鞭。
その他諸々のSM用品。

( ,,゚Д゚)「でかした」

(´<_` )「これは、何?」

( ,,゚Д゚)「まぁなんていうか、作戦の方向性?」

(´<_` )「……一家で勝手にやってくださいよ」

( ,,゚Д゚)「何言ってるのよ。ここはあなたの家よ?」

(´<_` )「意味がわからない」

そんなとき。
またもや来客。
そういえば、ペニサスがまたやってくると聞いていた。

('、`*川「おじゃましまーす。オトージャ、連れてきたよー!」

入ってくる三人。

(´<_` )「……あ」

川 ゚ -゚)「あ」

21 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/19(月) 23:46:26.68 ID:WjUgwtEN0
('、`*川「いとこのクーだよ!」

(´<_` )「……」

川 ゚ -゚)「……」

('、`*川「おや、おや? 何か妖しい雰囲気?」

川 ゚ -゚)「初めまして。クーといいます。
     ペニサスとはいとこの間柄です」

(´<_` )「……初めまして」

双方、棒読み。

川 ゚ -゚)「……」

(´<_` )「子持ちだったんですね」

川 ゚ -゚)「ええ、まぁ。いいお子さんに育ってますよ」

(´<_` )「なんで他人事みたいに言ってるんです?」

川 ゚ -゚)「さあ、なんでだろう」

(´<_` )「あははは」

川 ゚ -゚)「おほほほ」

22 名前: ◆xh7i0CWaMo [] 投稿日:2007/02/19(月) 23:46:48.44 ID:WjUgwtEN0
('、`*川「あ、ギコさんたちも来てるんですね!」

( ,,゚Д゚)「ちょうどいいわ! あんたたちも加わりなさい」

(*゚∀゚)「ねー、そっちの子は誰?」

川д川「え、あ、あたしは」

('、`*川「ロッキーだよ!」

(*゚ー゚)「よろしくね、ロッキー」

川 ゚ -゚)「……」

(´<_` )(ああ、バ家族二組……)

・・・

・・



第七話 おしまい



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