707 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/15(水) 08:51:37.89 ID:vYuQAj+WO
2月14日(?)教室にて

( ゚д゚ )ジー

ξ;゚听)ξ「ちょっとちょっとミルナ、怖いわよ」

( ;゚д゚)「あ、すまん」

ミルナは即座にツンから視線を外す。
…ヤバイ…俺がツンにチョコを期待してるのがバレちまう…

そう、今日は2月14日バレンタイン…ってあれ?

( ゚д゚ )「あれ?」

俺はポカーンとした。黒板の日付を見ると、今日は2月15日(水)。
バレンタインデーは2月14日(水)。ってあれ??
ドッキリか?いたずらか?いたずらはいやry…
とりあえずクラスメイトのショボンに聞く。
(´・ω・`)「知らないの?バレンタインデーは中止だよ?」

コイツに聞いた俺が馬鹿だった。
俺は返事を曖昧に済まし、教室を出た。

708 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/15(水) 09:09:27.76 ID:vYuQAj+WO
廊下に出ると何やら騒がしい。
おかしいな。来た時はなんともなかったのに。
そう思っていると、
桜吹雪きを思わせるほどの大量のビラが廊下にまかれている事に気付く。

( ゚ω゜)「2月14日のバレンタインデーは中止になりましたお〜!!おっおっ!」

…ブーンが叫びながらビラをまいている…
ビラを一枚広い、内容を確認する。
そうか、中止か。本当に中止か。そうか、、、

川 ゚ -゚)「ミルナ」

不意に名前を呼ばれる。振り返るとクーがいた。

川 ゚ -゚)「ツンからの伝言だ。…裏庭で待ってるそうだ。」

俺は返事をする前に走り出した。なぜだかわからない。わからないが走った。

―――ツンの元へ―――

709 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/15(水) 09:20:43.82 ID:vYuQAj+WO
どの廊下もビラで埋めつくされていた。異常な光景だ。
バレンタインデー独特の甘ったるい空気に甘ったるいチョコや香水の匂い。

そんなものは無い。

教室を通りすぎるたびに、女子のすすり泣く声や男子の獣の様な雄叫びが耳に入る。

( ゚д゚ )「はっ、はっはぁっ!」

だが俺は走り続ける。
ツンが待っているから。

710 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/15(水) 09:25:31.83 ID:vYuQAj+WO

ξ゚听)ξ「遅い!」



ツンの第一声がそれだった。


俺は息を荒しながらツンを見つめる。

( ゚д゚ )「ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ」

ξ゚听)ξ「ちょwwwミルナ怖っwww」

俺は大きく深呼吸をし、一息ついた。

713 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/15(水) 10:30:07.27 ID:n7iW50vqO
ID:vYuQAj+WOの身になにが起きたのか

715 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/15(水) 11:09:38.24 ID:vYuQAj+WO
( ゚д゚ )「ツン…クーから聞いて、俺」

ξ゚听)ξ「あのね」

ツンは俺の言葉を遮った。




…沈黙。



ツンは夕日を照らされたかの如く…顔が赤い。

やめろ

期待、しちまうじゃないか。

ツンの言葉を待つ

716 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/15(水) 11:16:13.55 ID:vYuQAj+WO
ツンは覚悟を決めたかのように―――

スカートのポケットの中に隠してたチョコを俺の前に出し―――

ξ///)ξ「こ、このチョコ、ね、、」

俺はこの瞬間、心の中で歓喜した。



しかし―――



ξ///)ξ「……ブ、ブーンに………渡して欲しい、の」

759 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/15(水) 15:40:00.81 ID:vYuQAj+WO
桜が舞い踊る中庭に二人の少女がいる。

ξ゚听)ξ「おいブーン」

一人は、乱暴な口調。

(;^ω^)「ちょ、ちょっと、言葉使い荒いわよツン」

もう一人は、まるっきり反対の口調。

ξ゚听)ξ「うるせーなーもー」

( ^ω^)「そうは言ってもね、ツンは…女の子なのよ?」


そう―――『今』は女の子―――



じゃあ―――
『昔』は―――?


ξ><)ξ「〜俺は お と こ だあぁああああああああ!!!!!」

中庭に大きく響く声が、どうか誰の耳にも入らないよう…
ブーンと呼ばれた少女は祈った。


766 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/15(水) 15:55:57.87 ID:vYuQAj+WO
( ^ω^)「ツンは普通にしてれば美少女で通るのに…」

ξ゚听)ξ「ウルサーイ。誰が美少女だ誰が。俺は―」

瞬間、ブーンはツンのほっぺたをつねる。

ξ゚儺)ξ「いひゃいいひゃいっ!やめろブーン!」

(#^ω^)「誰の為に!知り合いがいない高校を受けたのよ!!」

ξ゚儺)ξ「おれ…ワタシの為デス…」

ツンははんべそかきながら答える。
つねられたほっぺたが痛そうだ。赤い。

903 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/15(水) 21:41:52.63 ID:vYuQAj+WO
バレンタイン反省会

ξ゚听)ξ「結局だ〜れにもチョコあげなかったわね」

(*゚ー゚)「だってお互い好きな人いないじゃん」

ξ゚听)ξ「そうだけどさ…学生時代は良かったわぁ…」

(*゚ー゚)「そうだねー」

ξ゚听)ξ「好きな人いたら渡すか渡さないかソワソワドキドキしてさぁ」

ξ゚听)ξ「あの頃は良かったわね。純粋にイベントを楽しんでたし」

(*゚ー゚)「まあまあ…私達まだ若いしさ、今からドキドキする事が来るって」

ξ゚听)ξ「来るかねぇ…フゥ」



女だって苦しいわけよ相手がいないと

914 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/15(水) 22:18:22.00 ID:vYuQAj+WO
バレンタイン反省会〜男子編〜

( ・∀・)「まっモテモテの俺達にはバレンタインなんて軽い軽い」

( ,,゚Д゚)「俺…達?お前以外にもいるのか?」

( ・∀・)「またまた御謙遜を…
 ギコ様、あなただってチョコ…貰ってたじゃないですか…?」

( ,,゚Д゚)「あ、あれは…!」

( ・∀・)「相手も お と こ だったけど」

( ,,Д)「ピキ―」

まあ男から貰っても嬉しかったってのが言えないわけよ



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