631 名前:1/2[sage] 投稿日:2007/02/15(水) 00:13:44.25 ID:V0kOo3wOO
( ^ω^)「・・・これだおっ!」
気合いと共に一枚のカードを選ぶ。
出てきた絵柄は、杖に絡み付くヘビ。
(;^ω^)「あちゃー、ヘビの絵かお」
思わず呟いてしまう。
治癒の象徴であるヘビ。
この絵柄を取った者は、今年一年白魔法を学ぶ事になる。
確かに将来性などから、白魔法は人気がある。
――だが。
(;'A`)「・・・お前、またヘビかよ」
( ;ω;)「・・・おっおっ・・・」
さすがに三年間連続と言うのはどうだろう。
専門性より万能性が売れるこの時代。
一つを極める時代は、とうに過ぎ去った。
634 名前:2/2[sage] 投稿日:2007/02/15(水) 00:16:04.65 ID:V0kOo3wOO
( ^ω^)「ドクオはなんだったお?」
コイツも去年と同じクラスを選べばいい。
そう思っていた時期が、無論僕にもありました。
・・・が、彼の返答は
('A`)「あぁ。錬金術だわ」
僕の殺意を沸き上がらせた。
錬金術と言えば超ウハウハな術。
一年学べば何からナニまで作り放題。
――それからの事はよく覚えていない。
ただ、この二年間ずっと学んだ白魔術は実用出来る事が証明された。
檻の外には強い風が吹いていた。
春一番だろうか。二番だろうか。
そのうち僕は、考える事を止めた。
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