97 名前:なんか違うな。[] 投稿日:2007/02/09(金) 23:34:32.10 ID:mYUkZIxWO
歌の女神に愛された少女がいた。
その声は全てを癒し、安息を与えた。
ある時、少女の町が戦火に包まれた。
それでも少女は歌った。
希望を持ち。
平和を祈って。
――が。
少女の歌は、誰にも届かなかった。
打ち捨てられ、踏みにじられた。
歌声に耳を澄ます者は、もう居なかった。
少女は歌を無くした。
歌は光を失わせた。
暗黒は全てを奪い去った。
女神は、消え去った。
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