94 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/09(金) 23:24:58.78 ID:PdcfyrL90
川 ゚ -゚)「ふぅ……」

大通りに面したマンションの一室
程々に高い部屋の窓から臨む眼下の世界は実に小さく、まるで人がゴミのようだ

しかし今日という日は雑多なモノは全て排され、無音の道路が横たわるばかり

ザッザッザッザッ

窓辺に座り、肘をついて、私の視線は道路の遥か先の先
二車線ずつの合計四車線をいっぱいに埋め尽くして、それは向こうからやってくる

ザッザッザッザッ

黒の頭に赤の服。肩にかけられ、天を睨む銃剣の口
そして、一寸たりとも狂わない軍靴の旋律

ザッザッザッザッ



――――嗚呼、この音色は相も変わらず、私の心に深く染み入る

そうして私は嘆息し、遠くの聖歌に聴き入った






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