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675 名前:愛のVIP戦士[投下するわ] 投稿日:2007/02/03(土) 02:48:48.64 ID:xUaKpE45O
一日の授業が終わり。帰りのホームルームが終わり。
活発な少年少女はそれぞれの部活動へと趣きます。


真っ青なジーパンによれたシャツを見事に着こなし、
同人誌やゲームの攻略本が入った真っ黒いリュックを背負う。
疲れたような表情を見せ、今まさに帰路につこうとしている人間。



( ^ω^)



それがブーンです。



676 名前:愛のVIP戦士[投下するわ] 投稿日:2007/02/03(土) 02:49:31.45 ID:xUaKpE45O
公立の私服高校に通っている彼。

わざわざ好き好んでセンスのなさを晒けだすのには理由があります。
ここVIP高校にも一応指定制服はあるのですが、
実は破れてしまって着られなくなってしまったのです。




ほんの一月前。

体育の授業が終わって、教室に帰る時。
更衣室で着替えてから戻るのが当たり前なのですが、
ブーンには着替える事ができませんでした。


( ^ω^)


制服がなくなっていたのです。

677 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/03(土) 02:50:17.13 ID:xUaKpE45O
制服は翌日、体育倉庫の石灰にまみれて見つかりました。

きっと、いつの間にか布切れと勘違いされてしまったのでしょう。

回りのごく少数の人間は『いじめ』と言いました。
でもそれは違います。友達は必死に探してくれました。

更衣室のドアを開けてみたり、くるっと見回してみたり。
堪えるような声も聞こえてきましたが、きっと悲しんでくれたのでしょう。


先生が"犯人"を探してやろうか、と言っていましたが、
そもそも自分が悪いのにみんなを犯人扱いなど出来ません。


( ^ω^)


先生は心底心配をしていましたが、
ブーンは丁重に断りました。


678 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/03(土) 02:50:45.91 ID:xUaKpE45O
彼には友達が沢山います。


カーチャンは、ブーンが小さい頃からこんな言葉を言っていました。

『自分に本気で接してくれない人は友達ではない
本心の言葉と態度を示してくれる人が、本当の親友』

ブーンはその言葉を胸に、今まで生きてきました。


どんな事をされても、どんな言葉をかけられても。
彼は必死で相手を理解しようと努力をしました。


( ^ω^)


次第に、どんどんと露骨な嫌がらせは減り、
相手からスキンシップをしてきたりするようにもなりました。


679 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/03(土) 02:51:25.98 ID:xUaKpE45O
ブーンの友達は皆優しい人ばかりです。


たまにお喋りしながら水をかけてきたりして、遊んでもくれました。
ノートが誰かに破られた時は、一ページだけ貸してくれたりもしました。
他校の生徒に絡まれた時には喧嘩までして助けてくれて。

ブーンは幸せだと思いました。



それに、友達のおかげでキモメンのブーンにも彼女が出来たのです。

キモメンにふさわしく腐女子の彼女かって?




(*‘ ω‘ *)ちんぽっぽ!


いいえ違います、それはちんぽっぽです。


680 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/03(土) 02:52:49.59 ID:xUaKpE45O

嘘です。本当は可愛らしい少女が彼女になりました。
ブーンはさぞ嬉しかったでしょう。

なんせ、あちらから告白をしてきてくれたのですから。



名前はペニサス伊藤。

長い黒髪に少しとろんとしているたれ目で、
語尾を伸ばす特徴的なしゃべり方。
チェックのスカートは短く、ベージュのカーディガンを着こなす彼女。
やんわりとしたゆるいペースにもっていかれそうなぐらい、
ペニサスは独特なふんきい(ryを持っていました。



('、`*川



周りからは祝福の声、罵倒の声、ほくそ笑む声。

ブーンには全く気になりませんでした。
自分を愛してくれてる女の子がいるのだから。
『好き』と言ってくれる女の子がいたのだから。

681 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/03(土) 02:53:21.54 ID:xUaKpE45O
実はブーン、全く女の子に免疫がない訳ではありません。

世の中の毒男達には気の毒な話ですが…………


これまた美少女の、幼なじみがいたのです。
名前はツンデレ。親が何を考えてこんな名前をつけたのかはわかりませんが、
彼女は名前の通りにツンツンしてデレデレする女の子に成長しました。
みんなは彼女の事をツンと呼びます。



ξ ゚听)ξ



自毛が栗色の髪で、生活指導の先生にはいつも注意を受けていた彼女。
注意を受けるたびにつんとつりあがった瞳で先生を睨み、

『自前の髪に文句つけないでよ!』

とだけ一喝し、肩で風をきりながら歩いていきました。


ブーンは、そんな態度がとれる彼女の事を羨ましく思い、
自分にないものを持っている彼女を尊敬さえしていました。

683 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/03(土) 02:53:53.16 ID:xUaKpE45O
ツンはモテにモテていましたが、けして彼氏を作りませんでした。

そのくせブーンとは一緒に帰るものだから、
少なからずブーンにも被害は及んびます。


『なんでお前みたいなキモイ奴がツンと付き合ってんだよ』
『僕、付き合ってなんかないお
ツンとは幼なじみなだけで、そういうのは』
『うるせぇ!関係ねぇんだよ!』

こんなやりとりは日常茶飯事。
勿論暴力を振るわれた事だって少なくありません。


ではなぜツンは彼氏を作らないのでしょうか?


答えは簡単。


彼女はブーンの事が好きだったからです。


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