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397 名前:1/2[] 投稿日:2007/02/02(金) 18:25:34.64 ID:1XfFdAeu0

 予想外の事態に、僕は愕然とした。
 石畳に倒れこんだクーは、その身を己の血で真紅に染めていた。

川;゚ -゚)「う……」
('A`)「クー!? しっかりして、クー!」

 僕は声を荒げ、彼女に駆け寄る。
 なんだか足元がぬめっているが、気にしていられない。

('A`)「嘘だろ……起きてよ! ねえ、起きて!」
川;゚ -゚)「ド……クオ?」

 僕が呼ぶと、クーの長い睫毛が、かすかに動いた。
 その目は虚ろで、明らかに僕が見えていない。
 だというのに彼女は口角を吊り上げた。

川;゚ー゚)「ドクオ。ちょっと聞いてくれるか?」

 いつも通りの笑顔。
 口を開くたび溢れる、むせかえるような血の臭い。

川;゚ -゚)「ありがとう」
('A`;)「……え?」
川;゚ー゚)「私にも人助けできたって思ったら、なんだか、うれしかった」

 クーは苦しげに眉根を寄せた。
 やばい。
 いそがないと、なんでもいいから急がないと、クーが死んじまう!

398 名前:2/2[] 投稿日:2007/02/02(金) 18:27:02.21 ID:1XfFdAeu0

(;`A')「そうだ、ブーンは? おーい、ブーン! どこだ!?」
川;゚ -゚)「ドクオ、聞け!」

 いきなり、クーが両手で俺の肩をつかんだ。
 ものすごい力で締め付けられて、思わず息が詰まる。

川;゚ -゚)「逃げろ、今すぐ」
('A`;)「え?」
川;゚ -゚)「戦おうなんて考えるな! 逃げ……ろ……」
('A`;)「え? ……え?」

 そこまで言うと、クーはぐったりと黙り込んだ。
 間抜けな俺は、胸が上下していないのにも気づかず、ボケッとしていた。

('A`)「クー? ねえ、クー?」

 揺さぶっても、返事がない。

('A`;)「クー! クー!? クー!」

 何度も彼女を呼んでいたら、いきなり喉の奥で、息が引っかかった。
 胸筋が勝手に動き、肺に空気を溜めて行く。
 自分でも不思議に思っていると、いきなり声が飛び出した。

(;A;)「ね――ね、ねえさっ、姉さぁぁぁぁん!!」

 彼女が生きているうちには言えなかった言葉が、いま、ようやく言えた。



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