607 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/01/28(日) 10:19:48.02 ID:gAhmOmx1O
>>587だけど出来たよー
不器用だから、なんて俯き加減に呟けば、それが免罪符になると思っていた。
春の陽射しが柔らかく降る月曜日。
俺達は学校をサボって、公園にいた。
とは言っても、美しい遊歩道や広い芝生の整備されたそれではない。
滑り台やジャングルジムが人気を誇る、近所の児童公園だ。
(*゚ー゚)「学校サボって遊びに来るのって
何だか、ドキドキするね」
コンビニで買ったトルコアイスを、木の匙で熱心に掻き交ぜながら、しぃが言った。
俺は、しぃのミニスカートから伸びる白い太腿にドキドキしていたのだが、取り敢えず話しを合わせて頷く。
( ,,゚Д゚)「…そうだな」
赤い唇と、色素の薄い栗色の髪。少しばかり幼い顔立ちを残した愛らしい少女。
彼女は俺の幼なじみで、恋人だった。
愛想も目付きも口も悪くて、友人すら碌に作れない俺の傍にいてくれる。
俺の事を好きだと言ってくれる。
608 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/01/28(日) 10:22:13.59 ID:gAhmOmx1O
薄っぺらい笑顔も軽薄な声も作れず、ただ謝った。
(*゚ー゚)「ううん良いの。あのね、ギコくん。あたし──」
( ^ω^)「ブヒヒ、見つけたおギコ!」
( ,,゚Д゚)「く…!お前は…!?」
( ^ω^)「忘れたとは言わせないお!《逆さまの空》の事を」
( ,,゚Д゚)「くそっ!追手か!」
(*゚ー゚)「きゃあー!ギコくん助けてー!」
( ^ω^)「おっおっwww女を返して欲しくば、例の場所まで一人で来るんだおー」
( ,,゚Д゚)「しぃ…待ってろ!お前は必ず、俺が助け出す…!余談ですがこの戦いが終わったら、絶対しぃにプロポーズするんだ!」
完
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