( ^ω^) ブーンは世界を護るようです。 




366 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/04(日) 16:25:54.84 ID:OgMj42qu0


ここまでのあらすじ。

普通の生活を送っていたブーン。
彼はある日。ひょんな事から違う世界に飛ばされてしまいました。
これはそんな彼が、不思議な世界で目覚めた瞬間からのお話。

367 名前:( ^ω^) ブーンは世界を護るようです。 [] 投稿日:2007/02/04(日) 16:26:42.49 ID:OgMj42qu0


( ^ω^) 「ここは……何処なんだお……?」

金色に染まる麦畑が風に音を立てている。
およそ地上の物とは思えない。まるで物語の世界のようだった。

( ^ω^) 「綺麗だお………」

目を奪われてしまう美しさ。
鳥の鳴き声。風の音。どれも都会には無い美しさだ。

( ^ω^) 「………………♪」

僕は暫く鼻歌を歌いながら。
そんな絶景に思いを馳せていた。



368 名前:( ^ω^) ブーンは世界を護るようです。 [] 投稿日:2007/02/04(日) 16:27:21.25 ID:OgMj42qu0



('、`#川 「こりゃああ!! そこのボケェェェェ!!」
(;^ω^) 「お?」

そんな僕を我に返したのは怒声だった。
ふと見れば。背後には息を切らした老婆が僕を睨みつけていた。

('、`#川 「そんな所におっと帝国兵に殺されるぞぉぉぉ!!」

そう言って走り来る老婆。
だがそれよりも早く。僕達を覆うような影が

('、`#川 「クソッ!! 帝国め!!」

老婆は怒り狂ったように手を振り回している。
僕等の上空には、今まで見た事も無いような飛空艇が浮遊していた。

369 名前:( ^ω^) ブーンは世界を護るようです。 [] 投稿日:2007/02/04(日) 16:28:18.31 ID:OgMj42qu0

('、`#川 「逃げえぇ!! はよ逃げるんや!!」

飛空艇は下部より銃機のような物を出していた。
突如それは火を吹き、僕の足元を銃撃した。

(;^ω^) 「おおおっ!?」
('、`#川  「帝国め!! ハラワタ引きずり出しちゃる!!」

老婆はそう言うや否や。
僕の手を掴んで走り出していた。

(;^ω^) 「なっ……なんですかお!?」
('、`#川  「こんのバカタレが……村へ帰ったら覚えとけよぉ!!」

瞬間。周りの風景が歪んだ。
否。風景というのは語弊がある。正確には僕等が加速した。

('、`#川  「ペニサス様に敵うわけなかろうが!! 帝国ざまぁwww

何がなんだか分からないまま。
僕は道を光の速さで駆けて行ったのだった。

371 名前:( ^ω^) ブーンは世界を護るようです。 [] 投稿日:2007/02/04(日) 16:28:33.79 ID:OgMj42qu0


( ><) 「チッ……またペニサスですか……」

飛空艇のモニターから眼下を眺めていた男。
ビロードは煙草を吸いながら、忌々しそうに舌打ちをした。

( ><) 「『生活維新』の期限まで後三日……どうすれば……」

言って煙草を噛み潰す。
そんなイラついているビロードの背に、一人の人物が声を掛けた。

ミ,,゚Д゚彡 「ビロード船長。本都より伝令です」

向き直ったビロード。
睨みつける眼孔に、伝令兵は怯むこと無く言葉を続けた。


372 名前:( ^ω^) ブーンは世界を護るようです。 [] 投稿日:2007/02/04(日) 16:28:49.80 ID:OgMj42qu0


ミ,,゚Д゚彡 「数分前。テラから一人の侵入者があった模様です」
( ><) 「な……なんですって!?」

ビロードは驚いて立ち上がる。
だがその表情は少しずつ狂気の笑みに変貌して。

( ><)  「だとすれば……ソイツを生け捕りにすれば……」

乱暴に椅子を蹴り飛ばしたビロード。
その行動には狂気が宿っているとしか言い様が無い。

( ><) 「『生活維新』は加速するでしょうねぇ」

伝令兵は顔をしかめながら去っていく。
残されたビロードは、高らかに笑いながら椅子を立て直した。



373 名前:( ^ω^) ブーンは世界を護るようです。 [] 投稿日:2007/02/04(日) 16:29:04.79 ID:OgMj42qu0

('、`#川 「全く。阿呆な餓鬼がおったもんや」

麦畑から暫く。
綺麗な小川の畔で老婆は走るのをやめた。

('、`#川 「まぁ。これで一先ずは安心じゃ」

老婆は安堵の表情を浮かばせた。
僕は小川の水をすくって飲んだ。ミネラルウォーターのような味がした。

(;^ω^) 「さっきのアレは……何々ですかお?」
('、`#川  「ああ? 何を言うとるんや。お前は?」

老婆は首を傾げる。
僕は頭をたれながら、言葉を続けた。

(;^ω^) 「飛空艇に銃撃。それにあんな足の速さなんて―――」

374 名前:( ^ω^) ブーンは世界を護るようです。 [] 投稿日:2007/02/04(日) 16:29:33.31 ID:OgMj42qu0

僕の言葉を黙って聴いている老婆。
その表情は急に険しくなり、それは僕に近づいてきた。

('、`#川 「お前……まさか……」

急にニヤリと笑う老婆。
立ち上がった彼女は、その口から高らかに叫んだ。

('、`#川  「今夜はお祭やぞぉ!! べジータにも連絡を取らにゃ!!」

再び。老婆は僕の手を掴んで走り出す。
僕は再び歪む景色を眺めながら、意味不明な世界に混乱していた。




( ^ω^) ブーンは世界を護るようです。 












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