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( ^ω^)ブーンが親友の為に走ったようです。


201 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/10(土) 12:24:33.76 ID:lEoS+axFO
把握した。ブーン小説は始めてなんだ。


 ブーンはその頃走っていた。
 無我夢中で何の為に走るのかすら分からなかったが、ブーンは走っていた。
 石に躓づきながら、体に傷を負いながらそれでも尚ブーンは走り続けた。
 どうしてこんなことになったのだろうとブーンは考える。しかし幾ら考えた所で結果など出ない事は分かっていた。だけどブーンはそれでも、考えずにはいられなかった。
( ^ω^)「あと少しだお……あと少しで……」
 先の言葉を言おうとして口を結んだ。それは覚悟であった。覚悟を簡単に口にするのは友が嫌がるのをブーンはよく知っていたからだ。
 だから尚、彼は口を結び刮目し前を睨んだ。
 真っ暗な道路が嫌顔にもこの先の事を示している様にどす黒い闇に閉ざされていたが、それでも尚、彼はその道を走った。
 助けなど要らないのかも知れない。もともと自分は役に立たない事ぐらいは百も承知だ。
 それでも――ブーンはドクオを助ける為に走った。


( ^ω^)ブーンが親友の為に走ったようです。


202 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/10(土) 12:25:53.80 ID:lEoS+axFO
 丁度――今から二時間前。

 ブーンは何時もの様に両手を広げて、自分のあだ名の元となった声を上げながらドクオの教室へと走っていた。
 生憎、毎年毎年一緒の教室だった二人にとって、教室を離れる事が初めてで初めの方は戸惑っていたブーンだが何て事は無い。周りにはツンやクーそれにショボンが居てくれて何とかドクオの居ない生活に慣れていた所だった。
 それでも、ブーンにとってドクオは唯一無二の親友であり、ブーンは毎日の様にドクオを迎えに行ったのだった。

( ^ω^)「ドクオ! ゲーセン行くお! ゲーセン」

 しかし、教室の中にドクオの姿は無く、その変わりというのも何だがしぃが箒を持ちながら、いきなり教室の扉を開けたブーンを眺めていた。

( ^ω^)「しぃドクオ何処に行ったか知らないかお?」

 しぃとブーンは二年生の時に一緒の学年になった事のある間柄だった。ドクオもその時一緒でよく真面目なしぃをからかって居たのだった。

(*゜ー゜)「う〜ん見てないな〜帰ったんじゃないの?」

( ^ω^)「そんな事ないお、ドクオはいつも待って居てくれるお」

(*゜ー゜)「じゃあまだ学校に居るんじゃ無いかしら」


203 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/10(土) 12:26:34.30 ID:lEoS+axFO
 ブーンはしぃの言葉を半分聞き流しながら、頭を捻っていた。
 ドクオはそんな事するやつじゃない筈だお、何かあったのかも知れないお

( ^ω^)「しぃ有り難うだお、もう少し探してみるお」

 ブーンはそう言って教室を出て行った。ブーンはその時に気付くべきだった、しぃの箒を持つ手が震えているのを。



 ――現代
 どうしてこんな事になったのだろう、ボロボロになったドクオを見てブーンは何も考えられなくなっていた。
 手は震え、唇は乾き、声は出なくて、それでもブーンは体の奥から沸き出てくるモヤモヤとした思いを抑える事が出来なかった。

( ;ω;)「ドクオ……ドクオ……」

 ボロボロになったドクオを抱きしめながらブーンは涙を流していた。
 廃工場にはコウコウと光が放っていて、ドクオはその中心に倒れていた。

( ;ω;)「ドクオ……ドクオ……」

 だけどドクオは答えない。
 意識を失っているのだろう、ぐったりと体をブーンに持たれ掛け、瞼を閉じている。
 でもブーンはドクオが意識を失っていてよかったと思った。今の自分の顔はふがいないし、ドクオが見たらきっと怒るだろう。
 でも……でも……


205 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/10(土) 12:27:23.61 ID:lEoS+axFO
( ;ω;)「あぁああぁあああぁあ」

 抑えきれない衝動を誰も居ない工場内に放った。

 今から一時間

( ^ω^)「先に帰っちゃうなんて酷いお」

('A`)『悪い、調子が悪いんで先に帰った』

 何時もどうりのドクオの声にブーンは何となくホッとしていた。気持ちの悪い不安があったのは言うまでもないがドクオの声を聞いてブーンはホッとしていた。手には携帯を持ち、ブーンは帰路に着いていた。

( ^ω^)「何だお、せっかくゾイドやりに行きたかったのにお」

('A`)『よりにもよってゾイドかよ』

(#^ω^)「ドクオはゾイドの楽しさを分かってないお」

('A`)『分かりたくもねぇよ』

 ブーンは意気揚々と歩いていると、目の前に見慣れた三人組を見つけたのだった。
 ( ´_ゝ`)(´<_` )( ><)だった。
 とっさに壁に隠れる。
 手が震えてきて、声がうまく話せなかった。

(;^ω^)「ど、どうしようドクオ……あ、あ、兄者達が居るお」
 体から震えて止まらなくなる、怖いという気持ちが強くなり、ブーンは自分の体を押さえ必死で携帯を握りしめていた。
('A`)『大丈夫だ、な、大丈夫だから』


206 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/10(土) 12:27:57.90 ID:lEoS+axFO
 ドクオがそう言ってくれるのは嬉しかったが、ブーンにとってそれは何の慰めにもならない。
 ブーンはガチガチと歯を震わしながら、見つからない様に見つからない様にと壁に身を隠していた。
 何分が何時間にも思え、ブーンはうっすらと目を開けると兄者が此方を向いて笑っていた。

( ´_ゝ`)「よぉブーン」

 バレてしまった。
 逃げなきゃ、逃げなきゃ、逃げなきゃ。
 ブーンの頭の中にはその事しかなく、なりふり構わず叫びながら逃げだすと手に持った携帯を耳に当てながらドクオに助けを求める。

(;^ω^)「ドクオ助けてくれお、助けてくれお」

 後ろからは兄者達が追ってきている。だからブーンは必死でドクオに助けを求めた。
 しかし……ドクオは何も言わなかった。

(;^ω^)「ドクオ? ドクオ!」

 ブーンは画面を見てみると携帯は繋がったままであるが、ドクオは出てくれなかった。
 ブーンは思う。
 裏切ったんだと、ドクオは裏切ったんだと思った。信じていた友人に裏切られたと思った。
 自然に涙が溢れ出し、悔しくて唇を噛んだ

( ;ω;)「ドクオ……」


207 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/10(土) 12:29:40.10 ID:lEoS+axFO
 ブーンは必死で走った。
 逃げて逃げて逃げまくった。
 もう後ろから兄者達は追ってこなかった。



 家に帰るとカアーチャンは家に居なかった。多分仕事に行ったのだろうと思う。
 ブーンは半べそをかきながら、荷物を下ろすと畳の上に座り一人蹲った。
 ドクオは裏切ったんだお、自分も被害があうからと裏切ったんだお、もぅ僕には友人はいなくなったお……

( ;ω;)「……ツラいお」

 自然とまた涙が出てきた。
 ドクオを信じていたのに……裏切ったドクオが許せなかった、だからこそ……涙が出てきた。
 その時にふいに、家のインターホンが鳴りコンコンと控えめなノック音が聞こえた。

( ;ω;)「ドクオ!」

 急いで玄関まで走り、扉を開けるとしぃがうつ向いたまま立っていた。その顔は青白く、病人みたいな白さだった。

(;゜ー゜)「話たい事があるの……」
 しぃはそう言うとゆっくりとうつ向いて、話始めた。


209 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/10(土) 12:30:21.26 ID:lEoS+axFO
 ブーンはその頃走っていた。
 無我夢中で何の為に走るのかすら分からなかったが、ブーンは走っていた。
 石に躓づきながら、体に傷を負いながらそれでも尚ブーンは走り続けた。
 どうしてこんなことになったのだろうとブーンは考える。しかし幾ら考えた所で結果など出ない事は分かっていた。だけどブーンはそれでも、考えずにはいられなかった。
( ^ω^)「あと少しだお……あと少しで……」
 先の言葉を言おうとして口を結んだ。それは覚悟であった。覚悟を簡単に口にするのは友が嫌がるのをブーンはよく知っていたからだ。
 だから尚、彼は口を結び刮目し前を睨んだ。
 真っ暗な道路が嫌顔にもこの先の事を示している様にどす黒い闇に閉ざされていたが、それでも尚、彼はその道を走った。
 助けなど要らないのかも知れない。もともと自分は役に立たない事ぐらいは百も承知だ。
 それでも――ブーンはドクオを助ける為に走った。
 しぃの言った言葉はブーンの心を掴んで離さなかった。
 ドクオは虐められていたのだ。


211 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/10(土) 12:30:51.36 ID:lEoS+axFO
 兄者達に虐めを受けていたのだ。それでもドクオはブーンに嫌な顔一つ見せずに気丈に振る舞っていたのだ、それなのにブーンはドクオを信じなかった、ブーンはドクオを裏切り者と決めつけて、彼を非難した。

( ;ω;)「ドクオ! ドクオ!」

 だから彼は走った。
 例えその先に暗闇が待ち受けていようともブーンは覚悟を決めて走った。
 行き先は決まっていた。しぃが教えてくれたから……ブーンはだから走った。走って走って走った。
 たった一人の親友の為に。



 廃工場にはコウコウと光が放っていて、ドクオはその中心に倒れていた。

( ;ω;)「ドクオ……ドクオ……」

 だけどドクオは答えない。
 意識を失っているのだろう、ぐったりと体をブーンに持たれ掛け、瞼を閉じている。
 でもブーンはドクオが意識を失っていてよかったと思った。今の自分の顔はふがいないし、ドクオが見たらきっと怒るだろう。
 でも……でも……

( ;ω;)「あぁああぁあああぁあ」

 抑えきれない衝動を誰も居ない工場内に放った。


213 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/10(土) 12:32:02.08 ID:lEoS+axFO
 学校に入ってすぐブーンはドクオの教室を目指した。相手は三人だろうが関係無かった。ブーンの頭にはもう冷静な判断が浮かんでは来なかった。
 扉を開き、真っ先に眼に入った兄者を殴った事のない右手で殴りつた。

(#;ω;)「お前のせいだお! お前のせいだお!」

 馬乗りになりながら訳の分からない事を喚きながら兄者の顔を殴りつけた。猫みたいな拳で、他人から見ればじゃれあっている様にしか見えないぐらいか弱い拳で、ブーンは兄者を殴り続けた。
 しぃは泣き崩れ、騒ぎを聞き付けた先生はブーンを取り押さえたがブーンは叫び続けた。

( ;ω;)「お前らのせいだお! お前らのせいだお! ドクオをドクオを返せおぉぉぉぉぉ!!」

 ブーンは叫んだ。
 喉が枯れるぐらいまで、ブーンは叫んだ。
 叫んだとしても親友は帰っては来なかった。



( ^ω^)ブーンが親友の為に走ったようです。


―完―


AAはすまない、ちゃんと見るべきだった。



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