( ^ω^)ブーンは生ゴミ臭いようです 〜第一部〜
732 名前:1/23[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 07:24:11.23 ID:pakhPCdp0
( ^ω^)「それにしても遅いお……ドクオは何やってるんだお……?」
ここはとある県、とある学校の/^o^\ウラヤッマー 。
住宅街に近いこともあり、木々はまばら、山道はアスファルトで整備されている。
振り向き、見渡す景観はこの街独特のものである。
家々が斜面に張り付くように点在し、遠くには港湾、水平線の向こうには島の影がゆらめく。
山道を少し外れ、立ち並ぶ木と木の合間を縫うような位置に、その場所には似つかわしくない貧相な物体があった。
ダンボールと粘土で外壁を塗り固め、仕上げにレジャーシートを被せた、簡易テントのような建造物。
その中では今まさに、野望と狂気を心に秘める者たちによる、謎の会合が執り行われようとしていたのだ。
VIP大学における非公式なサークルの一つ「倶楽部・秘密結社」のアジトであった。
733 名前:2/23[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 07:24:46.52 ID:pakhPCdp0
(#^ω^)「まだかお? いい加減にしないと堪忍袋の緒が切れるお」
薄暗い中、あぐらをかいて貧乏ゆすりを絶やさない、小太りの男。
彼がサークルの代表者である。
傍らに置いたピザポテトが尽き、袋をあごの上に掲げ、
中に残ったカスをパラパラアグアグしていたところで、
不意に誰かの足音と、シートを叩く音が聞こえた。
( ^ω^)ブーンは生ゴミ臭いようです
734 名前:3/23[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 07:25:41.45 ID:pakhPCdp0
('A`)「合言葉! 上から読んでも下から読んでも!」
Σ( ^ω^)「! 山!」
('A`)「本!」
( ^ω^)「山!」
('A`)「よし、入れ」
( ^ω^)「おいすー……って、最後のセリフは僕が言うところだお!」
('A`)「すまんなブーン、本屋で淫猥な書籍を吟味していたせいで遅くなった」
( ^ω^)「遅いお! しかもちょっとは恥じろお……そちらは?」
(´・ω・`)「初めまして、一年生のショボンといいます」
( ^ω^)「おー! ひょっとして入会希望者かお?」
('A`)「ふっふっふ、当たりだ」
( ^ω^)「お手柄だおドクオ! あとでハッピーターン一個やるお!」
(*'A`)「やったー」
735 名前:4/23[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 07:26:28.67 ID:pakhPCdp0
(´・ω・`)「大学からは随分遠いですけど、ここが部室ですか?」
( ^ω^)「部室ではないお! アジトもしくは秘密基地と呼ぶお!」
('A`)「まあまあブーン、そこはおいおいわかってもらおうじゃないか」
(;´・ω・`)「す……すみません」
( ^ω^)「まあいいお。誰でも最初は緊張するお」
('A`)「慣れればそれもめくるめく快感の渦に……」
(´・ω・`)「は……はあ……」
( ^ω^)「では、希望者の入会テストを兼ねて、第十五回極秘会合を始めるお」
('A`)「早速はじめちゃいますか」
(´・ω・`)「ご……極秘会合?」
736 名前:5/23[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 07:27:18.35 ID:pakhPCdp0
( ^ω^)「その前に点呼だお! 一!」
('A`)「二!」
(´・ω・`)「さ…僕も言うんですか?」
( ^ω^)「当然だお! もっかい、一!」
('A`)「二!」
(´・ω・`)「……三」
川д川 「四」
Σ(;´・ω・`)「……!?」
( ^ω^)「以上かお。欠席者ゼロ、皆良く集まってくれたお」
(´・ω・`)「ちょっと待って、今、確かにどこからか声が」
( ^ω^)「ここではよくあることだお」
('A`)「たまに女のささやき声が聞こえたりするんだ。普通普通」
(;´・ω・`)「そ……そんなのって」
737 名前:6/23[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 07:27:53.80 ID:pakhPCdp0
( ^ω^)「会議を始めるお。では、早速第一の議題」
('A`)「お願いします、社長」
(´・ω・`)「し……社長ですか?」
( ^ω^)「そうだお。秘密結社だからお。僕は社長のブーン」
('A`)「ちなみに俺は副社長のドクオだ」
( ^ω^)「そしてショボン君、君も入社テストに合格すれば役職がもらえるお」
(´・ω・`)「役職って、どういったものですか?」
( ^ω^)「金星、木星、火星のうち、お好きなものをだお」
(;´・ω・`) 「何で突然惑星の名前になるんですか?」
('A`)「そんなこともわからないのか! 期待の星だからだろ!」
(´・ω・`)「は……はあ……」
738 名前:7/23[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 07:31:40.32 ID:pakhPCdp0
( ^ω^)「他にも、エスパーだの仮面だのレンジャーだの、一通りの役職は揃ってるお」
(´・ω・`)「桃鉄じゃあるまいし……」
('A`)「いいなー、俺も副社長より火星のほうがいい」
( ^ω^)「ドクオは真性だからダメだお」
(;'A`)「な……何故そのことを!」
( ^ω^)「社長アイにかかれば容易いことだお」
('A`)「ぐむむ、恐るべし社長アイ……ただニヤけてるだけじゃなかったんだな」
( ^ω^)「そうそう、もしも社の規則を破ったら、冥王星に格下げになるお」
(;´・ω・`)「仲間ハズレってことですか」
('A`)「よくわかってるじゃないか!」
( ^ω^)「さすがは仲間ハズレのエキスパートだお」
('A`)「任せてくれ! 男子トイレは俺の食堂さ!」
739 名前:8/23[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 07:32:22.49 ID:pakhPCdp0
(´・ω・`)「あのう、ここって僕が考えてたサークルとは違うようなんですけど……
僕は、新時代のビジネスモデルを構築するのはあなただ!という謳い文句に乗せられて……」
( ^ω^)「何を言うお。これは大学発ベンチャーの革命的第一歩だお」
('A`)「意味わかって言ってるのか?」
( ^ω^)「実は適当に言葉を並べただけだお」
(´;ω;`)「もう帰っていいですか?」
( ^ω^)「ダメだお! 今から極秘会議だお!」
('A`)「ここまで我々の秘密に足を踏み入れたからには、簡単に帰すわけにはなあ」
(´・ω・`)「秘密も何も、僕何も聞いてないですけど」
( ^ω^)「アジトの場所を知っているお。第一級の機密事項だお」
('A`)「あと、ウチがエスパーを採用していることも知っている」
(´・ω・`)「それは単なる役職の名前では……」
740 名前:9/23[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 07:33:11.94 ID:pakhPCdp0
( ^ω^)「兎に角、入会テストが終わるまでは帰せないお。
もしテストに受からなかったら、喜びいさんで帰るといいお」
('A`)「家に帰ってサザエさんが観たいんだろう?」
( ^ω^)「ドクオ! 火曜夜の再放送はとっくの昔に終わってるお!」
Σ('A`)「そ、そうだったのか!? わたしもあなたもサザエさんだったのに!」
( ^ω^)「わーらう声までおんなじねー♪」
(*'∀`)「うへ、うほへ、ぼごげへへへへへへっへええszべれべr」
(´・ω・`)「サザエさんはそんな事言わない!」
( ^ω^)「腐女子は黙ってるお! とにかく、会合を始めるからおとなしくするお!」
('A`)「御意」
(´;ω;`)「うう、帰ってドラえもん観たいよう」
741 名前:10/23[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 07:33:57.32 ID:pakhPCdp0
( ^ω^)「では会合を始めるお。まず議題その一」
('A`)「はい」
( ^ω^)「ねーねー、今日は何についてお話するー?」
(´・ω・`)「……はい?」
( ^ω^)「これが議題その一だお!」
('A`)「把握した!」
(´・ω・`)「議題そのものが議題って……」
( ^ω^)「まずは挙手した者から意見を述べるお」
('A`)「ハイ!」
( ^ω^)「じゃあ、ドクオ君!」
742 名前:11/23[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 07:34:29.28 ID:pakhPCdp0
('A`)「はい! ホモセクシャルとレズビアンについての見解を!」
Σ( ^ω^)「なっ! なんて深い議題だお! 身に余るテーマだお!」
('A`)「湧き上がる探究心を抑えることができないんだ、思う存分トークしようじゃないか」
(;´・ω・`)「……ぐ、具体的にはどういったことについて議論するんですか?」
('A`)「俺はホモよりレズのほうが好きー! みんなは?」
( ^ω^)「僕もだおー! ホモはなんか汗臭いもーん!」
(;´・ω・`)「十代しゃべり場のほうがマシな内容だ……」
( ^ω^)「では、ドクオ君の意見を採用させてもらうお!」
('A`)「異議なし!」
(´・ω・`)「……異議なし」
743 名前:12/23[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 07:35:14.47 ID:pakhPCdp0
( ^ω^)「しかし、レズになるとどうも、汗臭いイメージはしないおね」
('A`)「ガチホモとガチ百合、言葉にすると容易いが……」
( ^ω^)「どっちも花の例えで統一するお! 前者はガチ菊だお!」
('A`)「どうでもいいけど、ユリ科の植物のほうが肉棒っぽいの生えてるよね」
( ^ω^)「じゃあこういうのはどうかお。ユリのアレっぽいのを菊に突っ込む、という」
Σ('A`)「ざ……斬新すぎる受け攻めの変革! 新ジャンルと言っても過言ではないぜ!」
( ^ω^)「僕も思わず何かが漏れそうになったお」
(´・ω・`)「……ペニバン?」
( ^ω^)「しかし……ホモセックスって、ほぼ例外なくスカトロという要素が付随してくるのがちょっとお」
('A`)「そうだよなあ。
スカ属性がないけど男性のカラダに興味がある人間には辛いなあ」
( ^ω^)「そこでだお。
僕が思うに、別の穴を鍛えれば新たな擬似セクロスが可能になるのだと思うお」
(;´・ω・`)「は……はあ」
744 名前:13/23[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 07:36:15.10 ID:pakhPCdp0
('A`)「ほうほう。してその穴とは?」
( ^ω^)「聞いて驚くなお。それはヘソの穴だお」
('A`)「ヘソだと!?……うーむ」
( ^ω^)「この提案の優れたところは、今まではバックしかなかったホモ・セックスに対し、
正上位という新たな体位が可能になることだお。」
('A`)「画期的な意見だが、肛門の括約筋の適度な締め付けによる刺激と、
穴の中に位置する前立腺という性感帯、これらが無い事を考えると、実用的とは言えんな」
(#^ω^)「な……何事もやってみなくちゃわからないお!
エジソンもファーブルも、みんな努力の結果として成功を得たんだお!」
(;´・ω・`)「なんか全然関係ない話になってる気がするんですけど……」
( ^ω^)「お? ところで君、誰だっけ?」
('A`)「ドクオだよ。 双竜寺・ドクオ・S・エポアール」
(;^ω^)「お前じゃないお。というかそんな本名だったのかお」
('A`)「バイキングの血が流れてるからな」
( ^ω^)「バイの王? キング・オブ・バイセクシャル。性を総括する親玉かお」
Σ(;'A`)「お、俺ってすげえ奴だったんだな……!」
745 名前:14/23[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 07:37:08.78 ID:pakhPCdp0
(´・ω・`) 「僕そろそろ帰っていいですか?」
( ^ω^)「お? ところで君、誰だっけ?」
('A`)「君とは失礼な! 王と呼べ、この肉塊!」
(;^ω^)「す、すみませんでしたお! 御老公の御前とはつゆ知らず……」
('A`)「うい奴め。 宜しい、ピザポテトを与えよう」
( ^ω^)「もう食べちゃったお」
Σ(;'A`)「お前ー! 俺の買い置き食ったなー! 死ね!」
(;^ω^)「落ち着けお。ホラ、とんがりコーンならあげるお」
('A`)「ぐ……仕方ない。そんなにとんがられちゃあ許すしかねえな」
( ^ω^)「指に嵌めて食すのは定番だお」
746 名前:15/23[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 07:37:56.58 ID:pakhPCdp0
(´・ω・`)「あまり食べ物を粗末にしないほうが……」
('A`)「お? ところで君、誰だっけ?」
川д川 「四番よ。昨日までは三番」
(;´・ω・`)「何か聞こえた気がするんですけど」
( ^ω^)「気のせいだお。では、適度にエンジンもあったまったところで次の議題いくお」
('A`)「待ってくれ、その前にホラ、例のテストを」
( ^ω^)「お? 何のことだお?」
(;'A`)「忘れてんじゃないよ肉塊! こいつの入社テスト!」
( ^ω^)「おー! そうだったおそうだったお、入会テストを忘れていたお」
('A`)「全く、脳味噌がツルツルなんだから。まるでキャベツだな」
(´・ω・`)「某アニメか……」
748 名前:16/23[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 07:38:33.28 ID:pakhPCdp0
( ^ω^)「心配するなお、テストはともかく、あの晩のことは忘れてないお」
(*'A`)「こ……コラ! ここでその話はタブーでしょ!」
( ^ω^)「何照れてんだお。あの日のドクオ、可愛かったお」
(///)「バカ……あの夜は特別にごんぶとだっただけだからね……」
( ^ω^)「ふむ、まさか大根にあんな使い方があったなんてお……」
(;´・ω・`)「会話の内容はわからないし触れたくもないけど、テストって一体?」
('A`)「そうそうそうだった。ショボン、お前のテストの詳細な。
社長から説明があるから、よく聞けよ」
( ^ω^)「いやいやいや!ドクオからどうぞ!」
('A`)「え、俺? いいよ、ブーンからどうぞ」
(*^ω^)「えー? 僕かおー? しょうがないおー」
('A`)「もったいぶってないではよ言え、ミートボール男」
( ^ω^)「ンもう、ドクオのいぢわるッ!」
749 名前:17/23[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 07:39:21.72 ID:pakhPCdp0
(´・ω・`)「早く詳細を……」
( ^ω^)「まあ落ち着くお。テストと言っても簡単なことだお。
我々の実験に協力してくれるだけでいいお」
(´・ω・`)「じ……実験?」
('A`)「俺たちの組織は、過去に数多くの発明や計画、それに伴う実験を行ってきた」
( ^ω^)「そしてそれは、今のような極秘会議を繰り返し行い、
綿密なプロジェクトを立てた上で、具体的なプランとして実用化されるお」
(´・ω・`)「ただの、お菓子を持ち寄っての座談会にしか見えなかったんですけど……」
Σ('A`)「た、多田野っておまえ」
(;^ω^)「お前も結構な好きものだったみたいだお……?」
(;´・ω・`)「そういうのはいいですから。具体的には何をすればいいんですか?」
750 名前:18/23[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 07:40:05.71 ID:pakhPCdp0
( ^ω^)「コホン。
えーつまり、今まで論議した議題とその内容が、
実用化に耐え得るものなのか、テストしてみるお。
その実験に協力することが、そのまま入会の条件になっているお」
(´・ω・`)「い……今まで論議した議題って……?」
('A`)「ま、ひとまずはこういう事だな」
Σ(´・ω・`)「と……え?」
( ^ω^)「よいしょ、だお」
(;´・ω・`)「ちょちょちょちょ、何で僕を羽交い絞めに……ええ?」
('A`)「案ずることはない、社長のヘソは既に鍛えてある」
(*^ω^)「伸縮については問題ないお! 受け入れ態勢オッケーだお!」
(;´・ω・`)「やっやだあズボン脱がさないで、ら、らめえ!」
('A`)「さあ、ヘソに挿入する感触を存分に味わってくれ」
(*^ω^)「僕も初めての体験にwktkしてるお! 優しくお願いするお!」
(´;ω;`)「いやあああああああああああ」
751 名前:19/23[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 07:40:48.35 ID:pakhPCdp0
(*'A`)「ちょっと羨ましいなあ。後で感想よろしくね」
(*^ω^)「僕のおヘソはもう待ちきれないお! 早くおいでお!」
(´;ω;`)「いやだあああああああ、なんか臭い、生ゴミくちゃいいいいいいいいい」
(*^ω^)「あん、そんなに誉めるなお……僕の下半身のユリ科の植物も……」
(*'A`)「俺の菊を求めてるってわけか……!」
( ^ω^)「中学校のとき、ドクオの机にはよく菊が飾ってあったお」
('A`)「ああ、ミスター冥王星と呼んでくれ」
(´;ω;`)「やめええええええええ! 」
(;'A`)「あ、そんなに暴れるな、ちょ……」
ドクオの手から辛うじて逃れたショボンだが、振りほどく勢いに負け、地面に転がってしまった。
彼らが買い置きしていたのであろうお菓子が、シートの上にバラバラと散らばる。
752 名前:20/23[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 07:41:26.18 ID:pakhPCdp0
(;^ω^)「フフフ、簡単には逃げられないお。観念するお」
(*'A`)「おとなしくしとけば、すぐに済むから。ね? ね?」
(´;ω;`)「い、いやあ、いやだああああ、わああああん」
眼前に迫り来る二人の変態。いつの間にだろうか、ドクオもズボンを下ろし、下半身を露わにしている。
細い体に似合わないふくよかな臀部が、そして異臭を放ちヒクヒクと波打つおヘソの穴が、
ショボン目掛けてぐいぐいとにじり寄る。
驚愕した彼は、生きた人間ながら、蝋人形のように硬直することしかできない。
(´;ω;`)「も、もうダメだあ……
アレ? これは………」
腰を抜かしたショボンの手元に、何かの感触があった。
753 名前:21/23[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 07:42:01.91 ID:pakhPCdp0
(*^ω^)「さあ、めくるめく愛の実験を開始するお。
おまいは新たな性感を、人体の神秘を生み出す立役者になれるかも知れないんだお。
歴史的瞬間だお」
(´;ω;`)「うっうっ、ううう……」
(*'A`)「んん? この伸ばした手は何なのかなあ?」
(*^ω^)「お? 僕はもう準備万端だって言ったのに……
この期に及んで前戯とは、君はなんて優しい子なんだお」
(*'A`)「参ったなあ、こりゃもうテストは首席合格だぜ?」
(´;ω;`)「ぐすっすんすんっ、えぐっ」
(*'A`)「おお、まずはおまえの指からか、緊張するぜ……」
( /////)「おおお、優しく入れてくれお……」
(´・ω・`)「う……うああああああああああああ!」
ズブリッ
Σ(;゚ω゚)゚A゚)「アッー!!!!!!」
〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜
〜〜
754 名前:22/23[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 07:42:40.60 ID:pakhPCdp0
( ^ω^)「ドクオ……」
('A`)「ああ、どうした社長……ブーン」
固定位置から外れたレジャーシートが頭上に覆い被さり、視界を蒼く遮っていた。
しかし対称的に、薄暗いこの場所からも夕陽の輝きははっきりと映る。
遠くの港に浮かぶ船舶が、さらにその向こうに見える島々が、シルエットの黒に染め上げてられている。
( ^ω^)「彼は……ショボンは、是非組織に欲しい人材だお」
('A`)「ああ、あの逃げ足も去ることながら、まさか俺たちにこんな事をしでかすなんてな……」
( ^ω^)「我々はあきらめないお、必ず彼をゲットして見せるお」
ショボンの逃亡がもたらした物は、結束の瓦解でも、秘密結社の終わりでもない。
逆説的ながら、彼らの新たなる人生がスタートした瞬間であった。
755 名前:23/23[sage] 投稿日:2007/01/26(金) 07:43:12.30 ID:pakhPCdp0
(*'A`)「無論だ……ああ、しかし、こんなのって。こんなことって」
(*^ω^)「……はじめての感覚、だお」
ブーンの弛んだビール腹の中心から、そしてドクオの尻の割れ目から。
幾重にも連なったとんがりコーンが生え、風に揺れていた。
〜第一部・完〜
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