×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。


( ^ω^)は恋人の家を訪れるようです



227 名前:( ^ω^)は恋人の家を訪れるようです[] 投稿日:2007/01/24(水) 16:09:31.27 ID:0J9CFUZsO
( ^ω^)「そろそろ着くはずだお」

ある夜、ブーンは恋人のツンの家へと向かっていた。

時は2007年1月1日。
ついさっき新年あけましておめでとうの言葉をテレビが言っているのを聞いてから家を出たので、
そろそろ1時になろうとしている頃か。

ツンの家までは電車を使って1時間ほどかかるので、時間的にはそろそろのはずだった。

( ^ω^)「やっぱり新年最初の挨拶は恋人としたいお」

最終電車を降りた足で、人気のない道を淡々と歩くブーン。
その目的は、もちろんツンに会うためだ。

現在大学生同士の二人は、コンパで出会い、酒の勢いもあってブーンが一方的に告白、なし崩し的に付き合いを始めた。
だが、そんな出会いとは裏腹に、上手く付き合いを続けていた。
ささいなケンカをすることはあっても、比較的おだやかに愛を育んでいけている。


228 名前:( ^ω^)は恋人の家を訪れるようです[] 投稿日:2007/01/24(水) 16:11:54.57 ID:0J9CFUZsO
( ^ω^)「くふふ……」

ブーンは自分の初体験を思い出し、にやにやと道端で笑い始めた。
初体験の相手は、もちろんツンだ。
今思い出しても、あそこに血が溜ってきてしまう。
ツンの汗ばんだ体と、赤い頬、じんわりと浮かべた涙。

あれから自分達はさらに愛を深めていった。
今となっては、全てが愛しい。ツンの全てが。

( ^ω^)「姫始め……と行きたいところだお」

そんなふしだらなことを考えつつ、ツンの家が見えたことに気付いたブーンは、ポケットから鍵を取り出した。

ツンは安アパートで一人暮らしをしている。
鍵を持っているのは、自分とツンだけ。
鍵をもらったのは最近だが、鍵を閉めれば二人だけの空間になるので、もらう前からしょっちゅう訪れている。

ブーンはアパートの階段を上り、ツンの部屋の前に立った。
鍵穴に鍵を差し込み、ゆっくりと音を立てないように回す。

ツンには来ることを伝えてない。ドッキリ大作戦というやつだ。

よって、気付かれないようにそっと部屋に入らなければいけない。

抜き足さし足で部屋の中を歩くブーン。

2LDKの簡素なアパートは、少し歩けば寝室にたどり着く。


229 名前:( ^ω^)は恋人の家を訪れるようです[] 投稿日:2007/01/24(水) 16:13:41.27 ID:0J9CFUZsO

( ^ω^)「…………お?」

寝室に入った瞬間、奇妙な感覚を覚えた。
何やら臭い。むぅっとした熱気に包まれ、変な匂いがする。

これは……何だ?

「う、うぅん……」

ベッドの膨らみから声が聞こえ、ブーンはびくりと体を震わせた。
その膨らみも何かおかしい。ツン一人が寝ているにしては、膨らみが大きいような……

ξ゚听)ξ「うぅん……ドクオー? 起きてるのー?」

起き上がったのはツンだった。

230 名前:( ^ω^)は恋人の家を訪れるようです[] 投稿日:2007/01/24(水) 16:16:03.22 ID:0J9CFUZsO
寝惚け眼の顔をこちらに向け、上半身キャミソール姿をかいま見せるツン。

ドクオ? キャミソール?
これは……

ξ゚听)ξ「あ…………」

ツンの目がこちらを捉え、ぽかんと口を開いて静止した。

ブーンもまた体を硬直させ、状況把握に努める。

キャミ姿のツン。
乱れた髪の毛。
覚えのあるこの匂い。

そして……ベッドで寝ているもう一人の男。

全てを見て、ブーンは全てを理解した。
つまり、ツンは浮気していた。ドクオという男と。そして、今行為を終えたということ。

なぜ? という言葉がブーンの頭に浮かんだ。
どうしてツンが浮気する? 何か自分に非があったのか?
きちんと付き合いを進めていたはずだ。
誕生日やクリスマスには高価なプレゼントもあげたし、週1で会いにもきた。
1日1回は電話もした。

なのに何故?



231 名前:( ^ω^)は恋人の家を訪れるようです[] 投稿日:2007/01/24(水) 16:19:53.23 ID:0J9CFUZsO

ξ゚听)ξ「キャァーー!!」

いきなりツンが叫び声をあげた。
それは浮気がバレたからなのか。
隣で寝ている男――おそらくドクオというのだろう――の体を揺り動かす。
その顔は半狂乱の色に染まっている。

ξ゚听)ξ「ドクオ! ドクオ!」

('A`)「ん〜? なんだ〜?」

ξ゚听)ξ「あの男が来てる! 早く起きて!」

ドクオという男は、目をこすりながら体を起こし、呆然と立ち尽くすこちらを見て「うぉっ」と声をあげた。

ブーンはその顔を見て、怒りを覚えた。
どうしてこんなブ男と浮気したのだろう。たったの20円の価値もなさそうだ。

('A`)「こいつがストーカーか……」

ξ゚听)ξ「そうよ! 毎日毎日無言電話してきたり、変なプレゼント送りつけたり……!」

え?

ツンはいったい何を言っているのだろう?
浮気の言い訳とでも言うのか?
それなら普通「魔がさした」とか「出来心」とか言いそうなものだが。


232 名前:( ^ω^)は恋人の家を訪れるようです[] 投稿日:2007/01/24(水) 16:21:40.53 ID:0J9CFUZsO

ストーカー、とは一度話を聞いたことがある。
最近変な電話が多くて困っていると。

そのストーカーが、自分? どういうことだ?

('A`)「へ、こんな奴は俺が追っ払ってやるよ」

ξ゚听)ξ「早くやっつけてよ! 気持ち悪い!」

混乱するブーンは、ツンに向かって呼び掛けようとしたが、その前にとてつもない衝撃を顔に受け、床にすっ転んだ。

('A`)「死ねぃ」

今度は腹に蹴りを喰らい、ブーンは胃液が飛び出すほど咳き込みつつ、頭の中で考えた。

自分はツンと付き合っているのではなかったのか?

('A`)「死ね、死ね」

頭を足蹴にされても、ブーンは更に考える。

自分の初体験はツンではなかったのか?

ξ゚听)ξ「早くやっちゃってよ! そんなやつ!」

プレゼントをもらって喜んでいたのはツンではなかったのか?



233 名前:( ^ω^)は恋人の家を訪れるようです[] 投稿日:2007/01/24(水) 16:27:27.74 ID:0J9CFUZsO
( ´ω`)「ぐふぅ……」

('A`)「じゃあな、ストーカーさんよ」

男が踵を上げるのを腫れた目で見たブーンは、それが自分の頭に振り下ろされることを想像するより前に、
自分の頭の中から奇妙ではっきりとした記憶が呼び起こされたのを感じた。

それは、ツンの帰り道をつけ回し、家を特定した自分。
こっそり鍵を盗み出し、コピーを作った自分。
妄想の中で彼女を犯す自分。
毎日電話しようとしても、結局何も話せずに切ってしまう自分。

やはり、自分はストーカーなのか?

( ´ω`)(違うお……)

ツンを恐怖に陥れる変態なのか?

( ´ω`)(違う……違うお!)

20円の価値もない人間なのか?

違う。

違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う
違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う


234 名前:( ^ω^)は恋人の家を訪れるようです[] 投稿日:2007/01/24(水) 16:27:49.96 ID:0J9CFUZsO

( `ω´)「ああああああ!!」

('A`)「なっ!」
ξ゚听)ξ「ひっ!」

呼び起こされた記憶は赤く染まった。
胸の中にあった黒い衝動が吹き出し、全てを壊した。

ブーンの意識は、そこから途切れた。





235 名前:( ^ω^)は恋人の家を訪れるようです[] 投稿日:2007/01/24(水) 16:34:53.24 ID:0J9CFUZsO


ニュー速警察。
その中の留置所に、一人の男が拘禁されている。
彼は留置所の鉄格子の中で、ぼんやりと自分の手を眺めたまま、ひとつも動かない。
その顔に生気はなく、目は赤く充血していた。

川 ゚ -゚)「様子は相変わらず、か」

(´・ω・`)「ええ。取り調べも黙秘し続けてます」

2人男女が、その被擬者の男を鉄格子越しに見つめ、話し合っていた。

2人はそれぞれスーツ姿で、胸ポケットには警察手帳が入っていた。

川 ゚ -゚)「恋人を守るためにストーカーを殺してしまった、というならわかるが、
     なぜ恋人も殺してしまったのか。
本人に聞かなければ何も分からん」

(´・ω・`)「そうですね……これから精神鑑定にかける予定ですが、
      医者の初期診断では、完全に心が閉ざされていて、回復は難しいとのことです」

川 ゚ -゚)「ふむ……難儀なものだな」


237 名前:( ^ω^)は恋人の家を訪れるようです[] 投稿日:2007/01/24(水) 16:42:55.19 ID:0J9CFUZsO

女性は被擬者の男の顔を見つめ、ため息をつく。

被擬者は恋人とストーカーの2人を殺し、その上アパートに火をつけた重罪人だ。

このまま黙秘し続ければ死刑もあり得る。

なのに言い訳も何も話さない被擬者。
心が壊れたとでも言うのだろうか。

(´・ω・`)「そういえば、知ってますか?
      恋人とストーカーの焼死体に、に新たにシンナーの反応があったとか」

川 ゚ -゚)「知っている。量からして、殺された時はかなりラリってたようだな」

(´・ω・`)「よく見つけましたよね」

川 ゚ -゚)「科学捜査万歳、だな。
さて、私は書類を書いておこう」

(´・ω・`)「僕も取り調べがあるので行きますね」

男性刑事がそそくさと去っていくのを見つめながら、
女性は鉄格子の中の男を横目に見た。

(  ω )「……ブツブツ」

何か呟いているようだが、ちゃんとは聞こえない。
「違うお」と微かに聞こえた気がしたが、何が違うのかさっぱりわからない。


238 名前:( ^ω^)は恋人の家を訪れるようです[] 投稿日:2007/01/24(水) 16:43:48.23 ID:0J9CFUZsO

再びため息をついた女性は、鉄格子の前から離れ、あとを警備員に任せてその場を去った。

残された被擬者の男は、夜のように暗い留置所で、今も妄想と現実の間をさ迷っていた。

(  ω )「違うお………違うお」

〜fin〜






おまけ


190 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/01/24(水) 10:45:12.97 ID:0J9CFUZsO
川 ゚ -゚)「私と闘(や)るというのか」

ξ゚听)ξ「望むところよ」

川 ゚ -゚)「では………ガンダムファイトォ!!」

ξ゚听)ξ「レディィ!!」

川 ゚ -゚)・ξ゚听)ξ「ゴー!!」





あ〜、機動武闘伝ブーンでも書きたい

198 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/01/24(水) 12:47:41.74 ID:0J9CFUZsO
川 ゚ -゚)「……」

ξ゚听)ξ「何してんの?」

川 ゚ -゚)「読書」

ξ゚听)ξ「面白い?」

川 ゚ -゚)「ユニーク」

ξ゚听)ξ「キャラの物真似?」

川 ゚ -゚)「……お題募集」

ξ゚听)ξ「携帯で書くから短めに書けるのがいいの?」

川 ゚ -゚)「……そう」



  ←戻る ↑home