( ^ω^)達は自分を決めるようです
757 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/01/28(日) 20:36:21.09 ID:7bhvde+LO
第一章
第二話 | ^o^ |このせかい よくわかりません
758 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/01/28(日) 20:37:45.77 ID:7bhvde+LO
( ;゚ω゚)「あつっ!!!」
( ;゚ω゚)「なななな……な、なんでこんなに熱いんだお……」
カシャッ
サーセン「はーいオッケーwwwwあっ、サーセンwww」
現場監督のおkサインが出ると、出演者のドクオ、ブーンの顔が緩んだ。
どうやら、ヘマは起こさなかったらしい。
( ^ω^)「これは復讐感染以来の大仕事かも試練ね」
(,, ゚Д゚)「あぁ、あん時は迫真の演技だったなー」
('A`)「特に俺がな」
サーセン「あ、オツカレチャーンwwwwwwこれ差し入れッスwww」
そう言ってギコとブーンにおーいお茶を差し出すサーセン。
サーセンは現場監督として最近名前が売れてきた業界人だ。
('A`)「おいらの分は……」
サーセン「しかしあれっすねwwww最近忙しいっすねww」
( ^ω^)「それだけ有名になってきたって事ですよww
年明けから一気に仕事入ってきたから……」
('A`)「このヌルーに慣れてしまった自分が怖い」
759 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/01/28(日) 20:38:50.74 ID:7bhvde+LO
この世界『AAシティ』にはもう一つの平行世界がある。
それが『ツーチャンネル』。
略される時は『ツーチャン』や『VIP』と呼ばれている。
ブーン達『AA』は基本的にAAシティに住み、
仕事が入った時はスレに出演をしたりする。
それなりのギャラはもらえるが、あまりに反抗がひどいと『消される』事も……
あれ、こんな時間にインターホンだ。誰だろ?ちょっと行ってくる
_
( ゚∀゚)「まーお前が大体主役だし、出番は多いだろ」
( ^ω^)「でもジョルジュも大変だよ。
毎日毎日おっぱいうpスレで腕を振ってるじゃない」
_
( ゚∀゚)「って言ってもなぁ……俺もあんまり振りたい訳じゃないんだ」
('A`)「あれ?お前確かおっぱい自体は好きだったよな」
_
( ゚∀゚)「ああ。でもな……時代はキョヌーじゃない……」
('A`)「ん?kwsk」
760 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/01/28(日) 20:39:52.73 ID:7bhvde+LO
――あれは熱い夏の日だった――
_ ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱいうp!
⊂彡 キョヌーうp!
俺は毎日のように腕を振っていたよ
初代ジョルジュはキョヌーが好きだったからな
俺は規則通り……ずっと『初代ジョルジュ』を演じてきた
だがな……『初代ジョルジュ』のキャラを演じるのが正しいのか?
本当の自分を押さえ付けてまでキョヌーを信仰する必要があるのか?
俺はその日、鼓動を感じたよ
ドクン……ドクン……
_
( ゚∀゚)「俺は本当にキョヌーが好きなのか?」
ドクン……ドクン……
_
( ゚∀゚)「自分を偽ってまでおっぱいを望むのか?」
761 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/01/28(日) 20:40:59.77 ID:7bhvde+LO
_
( ゚∀゚)「違う!俺は……」
ドクンドクン……
_
( ゚∀゚)「キョヌーが好きなんじゃない!」
ドクン!
_ ∩
( *゚∀゚)彡 本当はヒンヌーが好きなんだ!
⊂彡
そーれヒンヌーヒンヌー!
あらえっさあらえっさ!
762 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/01/28(日) 20:43:48.35 ID:7bhvde+LO
( ^ω^)「結局おっぱいは好きなんじゃないか」
_
( ゚∀゚)「おっぱいが好きなのは当たり前!
だがな……この世のおっぱいには二種類ある
でかいおっぱい……ちいさいおっぱい……この二つだ
そしておっぱい経済学から見たちいさいおっぱいの意義は……」
( ^ω^)「熱弁されても困るなぁ」
('A`)「久しぶりに俺の発言に反応があったと思ったら……また"アレ"が始まるのか…」
その後二時間程、世界のおっぱいについて講習を受けたブーン達。
実は途中から精神的にも体力的にもキていた。
だが、ジョルジュの本心を聞けたブーンはちょっとだけ安心していたのだった。
763 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/01/28(日) 20:44:08.38 ID:7bhvde+LO
家に帰り、ベッドに腰かける。ふわりと弾む布団からは埃が舞った。
村全体を見渡せばわかるが、ここAAシティでは基本的に貧富の差はない。
AAみんながそれに納得しているし、豪華にしたい等と反抗する事もない。
皆に欲がない訳ではないが、あのショボンでさえ協調性には気を使っている。
( ^ω^)「ジョルジュにも悩みはあったのかー
……明日はオフだし、みんなにも悩みを聞いてみようかな」
今ブーンがレギュラーで出演している小説は三つ。
『アルファベット』『トンファー部』『アフロ』。
いずれも視聴者の数字ではトップスリーの人気作品である。
( ^ω^)「確かドクオは『コンビニ店員』で忙しいんだったな
じゃあ明日はショボンとギコにでも聞きに行こう」
そう呟くと、もそもそと布団に潜る。
いつの間にかよれたスウェットに着替えており、寝る準備は整っていた。
その時。
764 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/01/28(日) 20:44:38.54 ID:7bhvde+LO
ピピロピロピロ!ピピルピルピル!
( ;^ω^)「うはー、これは間違いなくサーセンさんだわ」
取るか取らないか迷う。
しかし、取らなければ神様に怒られる。
( ^ω^)「はい、こちら葛飾区亀有公園前派出所」
ブーンは電話を取った。
まだ夕方だが、仕事が入る事もありうる。
その場合も頭の隅に置いておき、サーセンの声を聞いた。
サーセン「あっ、サーセンwwwww
実はっスね、ブーン君とツンちゃんの台本が置き忘れられてるんスよwww
できれば取りに来て欲しいんですけどwwww」
そんなことか、と一安心したブーンはふぅ、と息をついた。
( ^ω^)「あれ?ツンも忘れたんですか?」
765 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/01/28(日) 20:45:48.54 ID:7bhvde+LO
サーセン「そうなんですよwwww出来れば届けてくれますかwwww
自分今からつーちゃんとジョルジュ君で『異能者』の撮影があるんでwww」
( ^ω^)「おkおk、届けておきますよ!」
サーセン「あっ、まじすかwwwwありゃっしたwwww」
普段はおとなしく、ふいんき(ryで例えるならクラス委員長のツン。
あの娘が忘れるのは珍しいな、と内心で思いつつ、
ツンとのフラグを求めてブーンは台本を取りに行く。
( ^ω^)「ツンがそんな忘れ物するなんて……
家では台本見て毎日練習してるって聞いたけど」
ブーンもツーチャンではツンとよく共演する。
少なからず好意を抱いているのは自分でもわかっていた。
着替えるのも忘れて、薄暗くなり始めた道路を駆け出す。
走るその腕は綺麗に真横へと伸びていた。
766 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/01/28(日) 20:49:01.70 ID:7bhvde+LO
終わりです
他作品の名前いっぱい出してしまいました。後悔はしてます
ジャンルはシリアスからほのぼのに変えます。
オチ、というか最終の予定は立っているので、gdgdにならないよう気をつけます
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