( ^ω^)ブーンは光を手に入れたようです。


390 名前:( ^ω^)ブーンは光を手に入れたようです。[] 投稿日:2007/01/30(火) 23:07:54.40 ID:q5nqdIoL0


(;^ω^) 「どっ……どうしてなんだお……」

方膝を付いたブーンは、眼前に立つ男を睨みつける。
嵌めていた銀色のグローブには血が付着し、彼の額からは汗が垂れる。

('A`) 「ふん。分かってるんだろ?」

同じく銀色の剣を持った青年は、吐き捨てるように呟いた。
黒色の長髪が風に靡き、その寂しげな表情を月光が照らしている。

('A`)    「力を得たから……友達は要らないってか?」
(;^ω^)  「そっ……そんな事無いお!!」

どうだか、と青年は笑う。
そして真剣な眼差しをブーンに向けると、静かに口を開いた。

('A`) 「俺は影だ。もうお前の知っている「ドクオ」じゃない」

光。影。
相反する二つの存在は、何時も互いを拒絶し合う。

('A`) 「パンチラを追いかけあった時代は……終わったんだ!!」

ドクオと名乗った青年は剣を振り上げる。
力なく笑ったドクオは、その刃を静かに振り下ろした。


392 名前:( ^ω^)ブーンは光を手に入れたようです。[] 投稿日:2007/01/30(火) 23:08:09.96 ID:q5nqdIoL0

痛む体に鞭を打ち、ブーンは横に転がった。
振り下ろされた刃は地面を打ち、甲高い反響音が耳を突く。

(;^ω^) 「本気なのかお……」

影になれば大いなる力を得られる。
だがそれには相応の代償が必要なのだ。即ち。心。

('A`) 「鬼ごっこでもするつもりか?」

失った心。
それを取り戻すのは不可能だ。影は光になれない。

('A`) 「俺を見下してたんだろ? ずっと昔からな」

ドクオはブーンを睨みつける。
その目には憎しみが………否、悲しみが篭っているように思える。

('A`) 「甘く見るなよ……!!」

陸海空。それを包み込む程の邪気が発せられる。
ドクオの剣は邪気の篭った翼へと姿を変貌させ、その顔に狂気を宿らせた。

('A`) 「俺は……お前を超える!!」

ドクオは呟くや否や。ブーン目掛けて襲い掛かった。
ブーンは歪む視界から迫り来る邪悪な敵目掛けて、その拳を放った。




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