×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。


( ^ω^)ブーンは反逆するようです


649 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/09(金) 05:36:58.80 ID:VXN0azyPO
荒涼とした大地に、砂嵐が吹き荒ぶ。
崩壊したビルの残骸と、隆起した岩場だけの世界。
ロストグラウンド。
その大地を、男が歩いていた。

(ヽ^ω^)「腹減ったってレベルじゃねーお……」

男は丸一日何も口にしていなかった。腹の虫が虚しく鳴る。
そうして、荒野を宛も無く彷徨っていた。
と、その時だった。
すぐ先の岩場から、女の叫び声が聞えた。

(ヽ^ω^)「お?」

腹を押さえたまま、出来るだけ早く歩く。
はたして、その先で見た光景は、女を取り囲む男達だった。

(A・□・)「ゲヘヘ、結構可愛いじゃねーか」
(B・□・)「ボスの次は俺だからな!」
ξ゚听)ξ「うるさい、汚い手で私に触れるな!」
(C・□・)「強気なのも今の内だけだ」
(ヽ^ω^)。oO(ザコキャラの匂いがプンプンするお)
(ヽ^ω^)「ちょっと待つお、そのおにゃのこをどうするつもりだお?」

見るに見兼ねた男が岩陰から顔を出した。

650 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/09(金) 05:37:25.32 ID:VXN0azyPO
(A・□・)「なんだテメェ」
ξ゚听)ξ「丁度良いわ! アンタ助けなさい」
(B・□・)「黙れクソアマが」
(#^ω^)「……やっぱ助けんの止めたお」
ξ;゚听)ξ「は、はぁ?」

何を言ってるんだ? そもそも誰だコイツ?
とその場にいた全員がキョトンとした。

(#^ω^)「気に入らないお、人に助けを求めるだけなんてお!」
ξ;゚听)ξ「クッ……使えない男ね」
(C・□・)「ハハハ、邪魔しないならどうでも良いや」
(D・□・)「連れてくぞ」
ξ;゚听)ξ「ぁぁああもう! 自分でやれば良いんでしょ!」

そう叫んだ女の身体は、岩壁を背に小刻みに震えていた。
そして次の瞬間、カッと目を開くと直ぐさま動いた。
壁伝いに滑る様に移動すると、取り囲む男達をすり抜け、一番端の男に向かう。
格闘技を学んだ者の動きである。
いきなりの出来事に、動きが止まった所を、女の掌丁が襲う。
形通り、綺麗に鳩尾と顎とに決めると、男が力なく崩れ落ちた。

(ヽ^ω^)「やれば出来るおね」
(A・□・)「よくもDをやってくれたな!? 囲むぞ」
ξ;゚听)ξ「………」

651 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/09(金) 05:38:25.36 ID:VXN0azyPO
残りは3人、女を取り囲み、ジリジリと間合いを詰める。
と、一人が動いた。

(B・□・)「ヤッ!」
ξ;゚听)ξ「!?」

女の背後の男が叫び声を上げ、気を逸らした隙に、残りの2人が蹴りを入れる。
圧倒的な戦力差。3対1では結果が見えていた。

(A・□・)「お前、格闘技使えるんだよな」
(B・□・)「でもそれは、1対1を想定したもの」
(C・□・)「3人と戦うには、少し実力が足りないな」

男達は、女の攻撃は徹底的に逃げ回り、その背後を攻撃してはまた間合いを取る、という単純なもの。
しかし、効果は絶大。女の小綺麗だった服は土で薄汚れ、所々破け見る影も無い。

( ^ω^)「…チンピラのワゴンにあった非常食も食ったし、もう良いかお」
(A・□・)「なんだ? 今更増援しても3対1に等しいぞ」
ξ;`')ξ「はぁはぁ」
( ^ω^)「ブーンには関係ないお!」

ブーンが両手を広げ叫ぶ。と、身体全体が虹色の膜に包まれた。
そして、辺りの岩が突如削られると、塵がブーンの身体に集まっていく。

(A;・□・)「あ、アルターだと!?」
(B;・□・)「今の内にッ!?」
( ^ω^)「もう遅いお……見るお! ブーンの品質(クオリティ)を!」

652 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/09(金) 05:39:17.80 ID:VXN0azyPO
ブーンの身体が光った。
そして、光が収まり姿が現れた時、ブーンの両腕と両足には先程まではなかった物が付いていた。

( ^ω^)「そこのおにゃのこ、アンタの意思が分かったお……
   おk、その『反逆』ブーンが引き受けたお……」
(C;・□・)「ち、畜生がっ、生身の所を狙えば」

ブーンの身体に現れた機械的な装甲、それが肘と膝から付いている。

( ^ω^)「暴力に抗うには犠牲を払う必要があるお、ここに来るという事、その決意が見たかったお」
( ^ω^)「じゃあ、行くお……拳に魂を伝えてお」

ブーンが駆けた。
突風の如く男達に近寄る。

(;・□・)×3「ヒッ! 来るな」
( ^ω^)「食らえ! ブーンのクオリティ!!!」

一人目の手前で跳ねると、顔面に蹴りを入れ二人目へと飛んだ。
空中で振りかぶると、狼狽して動けない所を上から殴りつける。
着地しても止まらない。
直ぐさま地を蹴ると、逃げようとする三人目に飛び掛かった。

( ^ω^)「お前が最後だぉぉおお! これが断罪のクオリティィイイ」

ブーンの咆哮に、感情に合わせる様に拳が光った。

(A;・□・)「ギャァァアア」

653 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/09(金) 05:39:54.60 ID:VXN0azyPO
ξ;`')ξ「これが……アルター」

岩壁にヒビを入れる程の勢いで衝突した男達を眺め、女が驚嘆の声を漏らす。
一方、ブーンは全員気絶したのを確認すると、装甲を霧散させ、車に乗り込んでいた。


( ^ω^)「ふぅ、チンピラのワゴンも手に入ったし町まで楽だおwww」
ξ;゚听)ξ「ちょ、待ちなさいよ。私も町まで連れて行きなさい」
( ^ω^)「安易に人に頼るなお、それが堕落につながるんだお!
   てか、助けたんだから報酬寄越せお」
ξ#゚听)ξ「はぁ? こんなにボロボロにしといて助けたですって?」
(;^ω^)「……正直スマンかった」
ξ#゚听)ξ「なら、せめて町まで乗せなさい、それでチャラよ」

強引に押し切ると、女が助手席に乗り込んだ。
そしてブーンを急かしては、仕返しと称してブーンを小突くのだった。

ξ゚听)ξ「私の名前はツン、町までだけど宜しくね」
( ^ω^)「ブーンだお」

本当に簡単な挨拶を済ませると、後は無言だった。
敵からパクった車は、二人を乗せ町を目指してひたすら走る。



( ^ω^)ブーンは反逆するようです

一章完


  ←戻る ↑home